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ポルシェ911の先祖返りカスタム。930を901風に、しかしオーバーフェンダーで武装した個体が競売に

2018/08/21

| 930を901風にカスタムしたポルシェ911が競売に |

1984年製、「930」世代のポルシェ911を、その前の世代である「901」風に改造してしまった車両がオークションに登場。
こういったカスタムは「ジンガー(ビークル・デザイン)」がよく知られるところですが、そのコストはあまりに高く、かつ生産台数も限られているために「誰もが手に入れることができるクルマではない」のも事実です。

そういった状況もあり、元ジンガーの従業員や、そのほかのチューナーが「ジンガーほどこだわらず、しかし安心して空冷世代のポルシェ911を楽しめる」レストア&カスタムビジネスを展開中。

合言葉は「バックデート」

今回のポルシェ911はそういった名のあるチューナーの作品ではないものの、「バックデート(アップデートの逆)」カスタムを施すにあたり、フロントフードなど多くの部位において901世代の純正パーツを使用している、とのこと。

エンジンは3.2リッター空冷フラットシックスで、アフターマーケット製のチップ、K&N製エアインテーク、Fabspeed製RSRエキゾーストシステムを装備。

トランスミッションは5速MTで、これはリビルトされる際に新しいクラッチプレートやベアリング類を組み込んでいるようですね。

ヘッドライトはクラシカルなイエロー。
レトロなフロントバンパーはFRP製とのこと。

バンパー下にはなにかがありますが、水冷ではないので「ラジエター」ではないと思われ、しかしこれが何なのかは不明。

ボディカラーはポルシェ純正色「ガーズレッド」(今もラインアップされている)。

メーター類もきれいにリビルト。
時計はホイヤー、オドメーターは88,409マイルを指しています。

ウインドウのモール類、エンジンフード、リアバンパー、リアコンビネーションランプも「バックデート」。

ホイールは15インチのフックス風で、フロントホイールは9J、リヤホイールは11J幅(太い!)。

リアフェンダーは「ワイド化」されていることがわかります。

インテリアもきれいにリビルト。
ジンガーのような豪華さはないものの、シンプルで清潔感が漂う内装です。
マットは「RS風」ですが、ちゃんと遮音も行われ、快適性も追求されているようですね。

そのほかブレーキは930ターボ用キャリパー&ローターを使用し、ブレーキパッドも新品に改め、ブレーキラインはステンレスメッシュに。
サスペンションだとアンチロールバーやブッシュが新しくなり、調整式スプリングプレートが採用されている、とのこと。

なお、こういった「先祖返り」カスタムが行われるのはポルシェくらいだと考えていますが、「ポルシェ自らも」先祖返りを行うことがあり、997世代ではそれまでの「涙目」から993風の丸目+バンパー内ポジション/ウインカーに、そして次世代911である「992」は964風のフロントフードを持つことがわかっていますね。

https://intensive911.com/?p=132457

 

 

 

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