| 自宅で公道走行可能なF1を作った男の物語 |
インスタグラマー、zacariasupercars氏がフェラーリF12ベルリネッタのエンジンを使用し、なんと「公道走行可能なF1」を製作中。
この人は名をZac Mihajlovicさんといい、かつては「自作で」バットモービルを作ったこともあるそう。
そんなZac Mihajlovicさんが考えたのが”公道走行可能なF1”で、「バットモービルの次のチャレンジとしてはこれ以上のものはないと思ったんだ」と語っています。
この人は前に進むことしか考えてない
さらにZac Mihajlovicさんは、「アリエル・アトムや、BAC MONOのような、フォーミュラカーのようなクルマもすでにある。だが、それらは4気筒、せいぜい8気筒だ。見た目もF1っぽくはない。そして今まで誰もフェラーリのV12エンジンを積んだF1を作って走らせたことがない。だから、”次にやるべき、もっともエクストリームな”挑戦はこれしかないと確信した」とも。
そんなわけでZac Mihajlovicさんはフェラーリの6.3リッターV12エンジンを見つけてきて、そこへレース用のギアボックスを組み合わせ。
こんな感じで全体のイメージを描いてから作業開始。
Zac Mihajlovicさんはこのために新しくインスタグラムアカウントを開設し、製造の様子を逐一公開しています。
その工程はかなり複雑で、画像を見るに、まずはウッドで大まかな構造とサイズのわかるダミーを作成し、それを順次スチール(もしくはアルミ)へと置き換えてゆくという手法を採用しているようです。
こんな感じで徐々に完成まで。
エンジンはモロに「自分の真後ろ」で、とんでもなく刺激的なサウンドを聞くことができそう。
かなり完成に近づいた状態。
「公道走行」前提なのでタイヤをむき出しにはできず、金属製の「サイクルフェンダー」で覆ってあるのがわかります。
年末までには走行テストを実施するとしていますが、完成後はGUMBALLなどのラリーイベントに登場するかもしれませんね。
なお、バットモービルを自分でつくり、行動で走らせた経験から、「より現実的な」装備も与えられる予定だといい、たとえば段差をクリアするための「リフティングシステム」、12秒で着脱可能なフロントカウル、直管エキゾーストシステム、エアブレーキなど。
このマシンの製造コストは1億円を超えるとしていますが、Zac Mihajlovicさんは「単に公道を走行できるF1」ではなく「日常的に使えるF1」をつくりたいと考えており、それついては自信満々。
どうやらこの人は相当なノウハウを持っているようで、完成が楽しみですね。