細かい部分い着目し「フェイク」を指摘するユーザーも
新型トヨタ・スープラの「リーク」と思われる画像が登場。
例によって北米のスープラ専門掲示板、SupraMkVに投稿されたものですが、投稿者いわく、ドイツのトヨタディーラーにて、スープラの予約を申し込んだら、”ようこそ、スープラのウエイティングリストへ”というメッセージとともに画像が添付されてきた”とのこと。
この画像はフェイクではないという意見も
ただしこの画像が本物かどうかは疑問視する声もあり、というのも今回の画像、そして最近リークされた新型スープラの画像とでは一部がちょっと異なるため。
たとえばフロントだと先端中央部に若干の相違があり(相違がないようにも見える。微妙)、
リアだとサイドにはセンサーがない、など。
加えて今回のリーク画像(レッド)にはGRのエンブレムがあり、以前にリークされたイエローのスープラにはGRエンブレムなし。
そして今回リークされた画像の背景と、以前に公開されたGRスープラ・レーシングコンセプトの背景に用いられていた背景が「同じ」だとも指摘されていて、中には今回のレッドのスープラが「オフィシャルではない」と指摘する声もあるようです。
あながちフェイクとも言い切れない
ただ、ぼくとしてはちょっと反対意見に疑問もあり、ここまで精巧にフェイク画像を作ったのであれば、なぜすでに公開されているリーク画像同様に作らなかったのか、そして明らかに相違がある「GRエンブレムをわざわざ追加したのか」ということ。
これにはぼくなりの見解があって、まず、これまでリークされた車両は「北米仕様」で、今回公開されたレッドの画像は「欧州仕様」ではないかということ。
よってバンパー形状になんらかの細かい相違があるとしても「仕様地」の差かもしれませんし、「グレード」やオプションの差かも(特にリアのパーキングセンサーはオプションの有無ということで片付けることができる)。
かつ、どちらかがプリプロダクションモデルで、そこから最終的に変更が加えられた可能性もあるわけですね。
そして背景画像ですが、新型スープラ開発の拠点は欧州で、まず先に公開された「GRスープラ・レーシングコンセプト」の画像を撮影したのも欧州にあるGazoo Racingの拠点で、今回のレッドの個体も同じく欧州拠点で撮影された欧州仕様であれば(あくまでも仮定でしかない)合点のゆく話。
そして「GR」エンブレムについては、トヨタはモータースポーツを統括する部門として「Gazoo Racing」を推進してゆく意向ではあるものの、おそらく北米はこれに反発しているものと思われます。
というのも、モータースポーツ志向が強い仕様や限定モデルについて、最近のトヨタは「GR」の名を冠する傾向があるものの(ブラジル向けでも”GR”モデルを投入)、北米でのそういったモデルにはGRではなく「TRD」が用いられるため。
これは北米だとTRDがモータースポーツ直結の組織であるということに由来するのだと思われ、よって北米仕様では”GR”の名称は新型スープラに使用されず、しかし他の地域では「GRスープラ」と名乗るのでは、とも考えています(当初からそういった話はあり、スープラの内覧会に参加したという別の投稿者が”新型スープラにはGRエンブレムが装着されている”と投稿していたことも)。
なお、フロントとリアに装着される、ウイングレット付きのスプリッターの位置にはちょっと違和感を感じ、「もっと下」、そして「ウイングレットはホイールアーチギリギリの位置にある」はずなんじゃないかと思ってこれまでのプロトタイプ画像をチェックしてみたのですが、どうやら今回のリーク画像の位置で「合っている」ようですね。
VIA:SupraMkV