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1994年製トヨタ・スープラが米競売にて2000万円の落札価格を記録。80スープラの価格はここ数年でさらに値上がりすることに

2019/03/12

つまり市場は「90スープラにがっかり」した?

アメリカにてRMサザビーズが開催したオークションにおいて、1994年式のトヨタ「80」スープラが約2000万円(173,600ドル)で落札。

このスープラはツインターボモデルで6速MT、エアロトップ、走行距離は18,024キロというスペック/コンディション。

新車時にイリノイ州で販売され、その後二年間はイリノイ州にて登録されていたものの、後にスイスへと輸出(この特の走行距離は9656キロ)。
そしてここ1年でまたアメリカへと戻ってきたという経緯を持つようですね。

4年前、同一の個体は約半額で販売されていた

なお、このスープラは2015年に99,000ドルという価格でセントルイス・カーミュージアムが売りに出したことがあり、その際に99,000ドルという価格は「高すぎる」と言われたものの、その4年後には倍近い価格で落札されるまで値上がりした、ということですね。

もちろんこの値上がりは映画「ワイルド・スピード」の影響によるところが大きいと思われますが、それに加えて新型GRスープラが「BMW製と言ってもいい」クルマとなったことで80スープラがさらに神格化されてしまった、ということも考えられます。

ちなみに最近、80スープラについてはアメリカのトヨタディーラーが「5500万円」で転売を試みたことが報じられたばかり。

トヨタ80スープラはこんなクルマ

80スープラは1993年に登場し、世界的に見ると「4代目(日本では二代目)」スープラで、日産R32 GT-RやZ32フェアレディZ、三菱GTO、ホンダNSXなどと並んで自主規制枠いっぱいの280馬力を発生したクルマ(NA仕様は225馬力)。

北米仕様だと「自主規制」は関係ないので320馬力を発生することになり、0-100キロ加速は5秒以下。

それまでのスープラとは大きく異なる「丸みを帯びた」ボディ、そして極度にドライバーオリエンテッドなコクピットが大きな特徴ですね。

日本でのグレード展開は「SZ系」「RZ系」で、これはそのままA90スープラにも持ち越されており、これはトヨタの「英断」だと考えています(このグレード展開は日本だけ)。

6速マニュアル・トランスミッションは日本だと市販車初の「ゲトラグ製」。

80スープラは、メインマーケットであったアメリカでの「保険料高騰」にて販売が伸び悩み、惜しまれつつも北米市場から撤退していますが、その後2002年に日本市場においても排ガス規制への対応が難しいことから生産が終了されています。

そしてワイルド・スピード(2001)に登場したことで一気に人気が加速化したのは周知の通りで、しかし劇中に登場した日本車の中でも圧倒的に人気が高く、いかにポール・ウォーカーがドライブしたクルマといえど、もはや説明ができないほどに価格が高騰していますね。

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