| 多くの部分は通常のミニと共通している |
もうじき発表となりそうな「オールエレクトリック」ミニ、”ミニクーパーS E”。
ミニはずいぶん前からエレクトリックミニの開発を進めていて、2011年頃には日本市場に20台のみ「ミニE」を試験導入し、一般向けに(有料で)貸し出したこともあります(ぼくはこれに申し込んだものの、抽選に漏れた)。
ミニは「エレクトリック」に生き残りの望みをかける
その後BMWは「i3」にて、さらにピュアエレクトリックに関するノウハウを積み、満を持して発売するのが今回目撃されたミニクーパーS E。
これまでも何度かミニクーパーS Eのプロトタイプが目撃されていますが、「偽装がほぼない」姿は今回始めて捉えられた貴重なものと言えそうです。
画像を見ると、2018年に発表された「ミニ・エレクトリック・コンセプト」に極めて近い雰囲気を持っていて、細部こそ異なるものの「EVらしさ」「ミニらしさ」が感じられる仕上がりに。
通常のミニとのもっとも大きな差異はフロントグリル、そして独特なデザインを持つホイール。
そして給油口の代わりに、コンセントのマークが付いたフューエル(チャージ?)リッドも。
こちらはホイール。
各メーカーとも、EVに対しては「未来っぽさ」「エアロダイナミクス」という観点からか、エアロディッシュタイプのホイールを装着してくる傾向があるようです。
そして唯一偽装が残るのが「リアバンパー下部」。
ここに何かがあるとは思えないのですが、なぜかこの部分だけはしっかり隠されています。
現時点ではミニクーパーS Eのスペックは判明しておらず、しかし予想では「BMW i3のアップデート版」エレクトリックパワートレーンを搭載する、とも。
つまり44.2kWh/120Ahバッテリーパックを積み、184PSを発生するエレクトリックモーターによって、一回の充電あたりの走行可能距離は274キロ程度になる、ということですね。
ただし、i3が「後輪駆動」であるのに対し、ミニクーパーS Eでは「前輪駆動」へと変更される、と言われます。
なお、現在ミニは販売減少が続いており、その方向性を模索中。
新しい方向性は「都市部でのパーソナルモビリティに特化し、エレクトリックブランドへと変貌を遂げることで生き残りを図る」というものである、と報じられています。
ちょっと心配なのは、今後ミニの生産が「中国へ移管されるのでは」ということで、さすがに中国製EVは怖いような気もしますね。
VIA:CARSCOOPS