| これだけのクルマが手に入るならば、なんとしても独裁者として君臨したくなるのも理解はできるが |
赤道ギニア副大統領であるテオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴ大統領の息子にして赤道ギニア副大統領、 テオドロ・オビアン・ンゲマ・ マングエから押収した、スーパーカー含む20台以上が今年後半にオークションにかけられる、とのこと。
今のところその全容は公開されていないものの、開催元は競売会社であるボンハム(Bonhams)、開催場所はスイスのゴルフクラブ。
その総額は15億円程度と言われるので、相当に規模の大きなオークションとなりそうです。
テオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴって誰?
テオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴ自身は1979年にクーデターによって前政権を倒して自身の軍事政権を確立した人物。
現在はギニアの大統領で4選を果たしており、アフリカ最長の独裁政権を維持しています。
要は”独裁者”であり、一族に富を集中させている、ということになりそうですね。
なお、ギニア副大統領、テオドロ・オビアン・ンゲマ・ マングエは2012年と2016年に、パリ、そしてロサンゼルスのマンションなども押収されたと報じられ、現在フランスとアメリカには出入禁止。
現在は国庫資金を私的に流用している疑いで調査を受けていますが、とにかく彼の豪勢な暮らしぶりは有名で、数十億円の自動車コレクションやヨットなどが度々問題視されています。
これまでにテオドロ・オビアン・ンゲマ・ マングエから押収されたクルマとしてはフェラーリF12tdf、ラ・フェラーリ、エンツォフェラーリ、フェラーリ599GTBなどフェラーリの限定モデル、そしてマクラーレンP1、ポルシェ918スパイダーといったハイパーカーが有名。
さらに父親にして大統領であるテオドロ・オビアン・ンゲマ・ムバソゴからはブガッティ・ヴェイロン、エンツォフェラーリ、599GTO、ポルシェ・カレラGT、マセラティMC12が押収された、とも報じられたことがありますね。
今回押収されたスーパーカーたちを見てみよう
今回はまず出品内容として4台が公開されていますが、その内容を見てみましょう。
まず、一番希少価値が高そうなのはランボルギーニ・ヴェネーノ・ロードスター。
ヴェネーノ・ロードスターは「アヴェンタドール・ロードスター」をベースに製造された限定モデルで、製造はわずか9台(このホワイトのヴェネーノ・ロードスターは9台のうち7番目。最後だという説もある)。
その価格4億円程度とされており、とにかく「希少中の希少」なモデル。
ただ、パフォーマンスにおいてはアヴェンタドールの「+20馬力」アップにとどまるため、ポルシェ918スパイダー、ラ・フェラーリ、マクラーレンP1等の「1000馬力級」に比較して見劣りすることになり、「スーパーではあるがハイパーではない」と見る向きもあるようです。
ちなみに”ロードスター”ではないヴェネーノ”クーペ”のほうは、すべてランボルギーニの指定によってメタリックグレーのボディカラーを持つものの、ヴェネーノ”ロードスター”は自由にボディカラーを選ぶことができ、これまでにもマットブラック×レッド、マットブラック×グリーン、ブラック×レッド、レッドなど、多種多様な個体が目撃に。
今回オークションにかけられるのは内外装ともホワイト系ボディカラーを持っていて、タイヤにもベージュのレターが入り、ホイールは「クローム(ポリッシュ?)」という、およそヴェネーノらしくない仕様がその特徴でもあります。
押収前にはこういった動画も撮影されていますね。
https://www.facebook.com/luxuryy.lifestylee/videos/423854091383407/こちらはケーニグセグOne:1。
ケーニグセグOne:1は「自動車史上、はじめてパワーウエイトレシオが「1」となったクルマで、7台のみが製造されています。
ブガッティ・ヴェイロンとマクラーレンP1。
ブガッティ・ヴェイロンは2005年から2015年にかけておよそ500台が製造されています。
量産車ではじめて「1000馬力」を突破したこと、市販車最高速度記録を樹立したことでも知られますね。
フロントにオレンジのマーカーが追加されているところを見ると、「北米仕様」のようです。
マクラーレンP1は2012年に発表され、375台のみが限定で販売された916馬力のハイパーカーで、今なお高い人気を誇る一台。
そのほかの車両についても追って情報が公開されると思われますが、いったいどういったクルマが登場するのか楽しみに待ちたいと思います。