| ソフトウエア優先、デジタルネイティブに対応 |
ポルシェはつい数日前にタイカンのインテリアを公開していますが、今回はさらに追加にて情報が開示。
これは北米にてメディア向けに行われたイベントの場で、ポルシェのドライバーエクスペリエンスを統括するオリバー・フリッツ氏が語った内容として報じられ、「インフォテイメントシステムにWEBブラウザを追加しようと考えていた」、とのこと。
「いた」という過去形になっていることでわかるとおり、実際にWEBブラウザは搭載されないということになりますが、もし搭載されていれば「世界初」のフルブラウザになっていただろう、と述べています(テスラに搭載されるものは車載用に最適化されている)。
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やっぱり車載ブラウザは危険?
加えて、オリバー・フリッツ氏は「WEBブラウザを搭載しなかったのは、ドライバーがそれを操作した場合の安全性を考えて」のことで、つまりはこれを搭載したがために事故をおこされてしまうとまったく意味がない、と考えたのでしょうね(ポルシェは、ドライバーがWEBブラウジングをしたいのであれば、スマートフォンを使うだろうから、クルマにWEBブラウザを搭載しなくとも問題はない、としている)。
そして、同じ理由からかポルシェは助手席側にインフォテイメント・ディスプレイをオプション装着できるようにしており、この意図は「ドライバーの手を煩わせることなく、助手席側で操作ができるため」。
その結果、このオプションを装着すれば、なんとタイカンのディスプレイ総面積は「53インチ」にものぼるそう。
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なお、ポルシェはタイカンのインテリアにつき、「既存モデルと同じにしたくなかった」とも語っていて、そのために「ボタンフリーレイアウト」を採用し、つまりタッチにてそのほとんどを操作可能。
つまりはデジタルネイティブを狙ったとも言えそうで、ポルシェの意図はよくわかるものの、タイカンの価格帯を考えるとデジタルネイティブがポンポン買えるようなクルマではなく、おそらく顧客の中心は高齢層。
そうなったとき、高齢層がこのインテリアに馴染めるのかどうかは不明ですが、とのあたりは「フタをあけてみないとわからない」ということになりそうですね。