| SSCトゥアタラは最近のハイパーカーには珍しい”シンプルさ”を持っている |
先日は「世界で最も高価なEV」、ロータス・エヴァイヤを試乗したユーチューバー、スーパーカーブロンディさん。
今回は「世界一速い」クルマ、SSCトゥアタラに試乗しています。
このSSCトゥアタラ SSCノースアメリカ(シェルビー・スーパー・カーズ。あのシェルビーとは無関係)がリリースするハイパーカーで、計画がスタートしたのは2010年。
そして2018年にプロトタイプを完成させています。
SSCトゥアタラはパワーウエイトレシオ「1」以下
SSCトゥアタラに積まれるエンジンは5.9リッターV8ツインターボ、出力は1350馬力(レース用ガソリン仕様で1750馬力)。
トランスミッションは電子制御マニュアルギアボックス、そして車体重量はわずか1,247kg、最高速度は「時速483キロ」というスペックを誇ります。
つまりパワーウエイトレシオは、「自動車業界ではじめて”1”を記録したケーニグセグOne:1よりも優れた数値(0.92/レース用燃料使用だと0.7へ)を持ち、ケーニグセグ・アゲーラの持つ447.4キロというギネス記録を超える最高速で走行行可能、ということですね。
目標を掲げるだけなら誰にでもできるでしょ?と思いがちですが、このSSCノースアメリカは2007年にアルティメット・エアロ(6.4リッター、1183馬力)にて412km/hを記録しており、ブガッティ・ヴェイロンを超える世界最高速度として正式にギネス認定されています。
よって、今回のトゥアタラについても、よく新興ハイパーカーメーカーにある「計画だけ」ではなく、実際にクルマを市販し、最高速に挑戦することになるのは間違いなさそうですね。
なお、現在の正式な「世界最速王」はケーニグセグ・アゲーラRSで、この記録は「444km/h」。
いずれはここにSSCトゥアタラ、ヘネシー・ヴェノムF5、そしてもちろんケーニグセグ自身も「ジェスコ」で挑むことになりそうです。
参考までに、現時点での「最速」ランキングはこんな感じ。
ケーニグセグ・アゲーラRS(時速277マイル/444キロ) ヘネシー・ヴェノムGT(時速270マイル/434キロ) ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ(時速263マイル/423キロ) SSCアルティメイト・エアロ(時速256マイル/412キロ) サリーンS7ツインターボ(時速248マイル/400キロ) ケーニグセグCCR(時速242マイル/389キロ) マクラーレンF1(時速241マイル/388キロ) パガーニ・ウアイラBC(時速238マイル/383キロ) ゼンヴォST1(時速233マイル/375キロ) ノーブルM600(時速225マイル/362キロ) ランボルギーニ・ヴェネーノ(時速221マイル/356キロ) アストンマーティンOne-77(時速220マイル/354キロ) ジャガーXJ220(時速217マイル/350キロ) マクラーレンP1(時速217マイル/350キロ) ラ・フェラーリ(時速217マイル/350キロ) ~未認定、または未計測~ ヘネシー・ヴェノムF5(時速301マイル/484キロ) SSCトゥアタラ(時速483キロ) ケーニグセグ・ジェスコ(時速482キロ) ブガッティ・シロン(時速261マイル/420キロ) ピニンファリーナ・バッティスタ(時速402キロ) アルティマRS(時速402キロ) ルーフCTR(時速360キロ) |
SSCトゥアタラはこんなクルマだ
そして実際のSSCトゥアタラですが、現在存在するのはプロトタイプが二台のみ、と言われます。
アメリカ人はエッジよりも曲線(面)を好むと言われ、このSSCトゥアタラもやはり優雅なラインを持っていますね。
本来ドアの開閉は「オート」で行えるそうですが、この車両はプロトタイプであるためか、ドアの下にあるレバーを使用してドアを開いています。
開いたドアにはすんごい突起物。
意外やサイドシルは低く、マクラーレン・セナ、ロータス・エヴァイヤほど「乗降しにくい」わけではないようです。
ステアリングホイールはこう。
インテリアは全体的にかなりシンプルです。
シート、インテリア全体はブラウンとオレンジ。
そのパフォーマンスに比較すると優雅なカラーリング(というか70-80年代っぽくもある)ですね。
ちなみに後方確認(サイド)はカメラにて。
カメラはドアに内蔵されています。
ちなみにアメリカ国内ではこの「デジタルサイドミラー」は認可されておらず、現時点での登録は難しそうでもありますね(抜け道はあるらしい)。
そしてサイド、リアを映すカメラの映像はルームミラーに表示され、左右、真ん中といった感じで「3分割」に。
そしてメインメーターはデジタル。
ウインドウ開閉含む、車両コントロールのほとんどはセンターのパネルにて行うようですね。
テールランプが光るとこう。
なんとなくメーター内のバー表示とデザインがシンクロしているようにも見えます。
そしてドライブ。
エンジンがモロ見えなのが気分が盛り上がるところですね。
そして勝手知ったるSSCの人が踏むと脅威の加速を見せ、5000馬力のデヴェル・シックスティーンにも乗ったことがあるスーパーカーブロンディさんもこの表情。
それでは動画を見てみよう
こちらが今までにわからなかったSSCトゥアタラの細部がわかる試乗動画。
VIA: Supercar Blondie