| なぜかは知らないがバスまでもが駐車している |
さて、訪米中のShmee150氏が相変わらず精力的に動画公開中。
今回はアストンマーティン・ラゴンダ・タラフを紹介していますが、正直そのガレージ内にある他の車のほうが気になって仕方がないという内容となっています。
というのも、このラゴンダ・タラフのオーナーさんは「パガーニ4台」「ケーニグセグを5台」というとんでもないコレクションを持っているため。
早速その驚きのガレージを見てみましょう。
アストンマーティン・ラゴンダ・タラフはこんなクルマ
アストンマーティン・ラゴンダ・タラフは2014年辺りにアストンマーティンが発売したサルーンで、現在は生産が終了。
ベースはアストンマーティンの4ドアサルーン「ラピード」ですが、これを高級に仕立て上げたのがラゴンダ・タラフとうことになります。
当初は中東のみに販売を絞り、「招待制」にて購入者を募っていたものの、あまり売れなかったのだと思われ、その後販売先を中国、シンガポール、欧州等にも拡大しています。※当時、ラゴンダを購入すればアストンマーティンの限定モデル当選確率が上がると発表されていた
販売目標は200台と言われたながらも実際の販売台数は120台程度にとどまり、その価格は1億2000万円~1億4000万円だった、とも(招待制だったので一般に価格が公開されていない)。
なお、売れなかった理由は不明ですが、ぼくは単に「高すぎたから」とも考えていて、というのもラピードの車体を使用し、同じエンジン(6リッターV12、540馬力)含むドライブトレインを使用していたにもかかわらず「ラピードの6-7倍の価格」を要求するというのもかなり無理がある話なのかもしれません。
なお、エンブレムはアストンマーティン同様の「ウイング」形状ですが、アストンマーティンの文字はなく、そこにあるのはラゴンダの文字のみ。
車体がラピードのまま(ストレッチはなされている)で1億4000万円ということは、そのコストの多くが内装に割かれている、ということになりそう。
ただ、画像を見る限りではそれだけ価値は感じられず、これも売れなかった一因なのかもしれません。
なお、アストンマーティンの正式社名は「アストンマーティン・ラゴンダ(Aston Martin Lagonda Limited)」。
社史をたどると、1913年に「バムフォード&マーティン」として設立され、その後、1947年にイギリスの実業家であるデビッド・ブラウンがアストンマーティンを買収し(このときに”DB”の名称が誕生)、同時に別会社であった「ラゴンダ」も買収。
このラゴンダは設立は1906年の高級車メーカーだとされ、こういった経緯から「ラゴンダはアストンマーティンの高級ブランド」という位置づけとなっています。
その後、ラゴンダブランドとしては 「ラピード(1961-1964)」、「ラゴンダ(1976-1989)」 が発売済みですね。
ラゴンダ・タラフのキーはこんな感じでクリスタル。
これは当時のアストンマーティンと同じ仕様で、奥に見えるエンブレムのみが異なります。
そしてキーをダッシュボード上のスロットに差し込むという方式もアストンマーティンと同じ。
やはり「ラゴンダ独自」の儀式があれば、と考えてしまいます。
その後はドライブへ。
Shmee150氏による運転した印象だと、そもそも自分で運転することはあまり考えられておらず、ショーファードリブンカーつまり「オーナーが後ろに乗る」クルマのようですね。
そしてラピードよりはずっと快適とのことなので、後席や静粛性にもかなりの費用が投じられているのかもしれません。
ラゴンダオーナーのガレージはすごかった
もちろん「ラピードとあまり変わらないのに1億4000万円」のクルマを所有している人のガレージはまったくフツウではなく、こんな感じでハイパフォーマンスカーがズラリ。
ケーニグセグ・アゲーラ・ファイナルエディション(2台)、25台限定のうち3台のアゲーラRS(フェニックス、ヴァルホール、ドラケン)、さらにはCCXの姿も。
そのほかはパガーニ・ウアイラBC、マクラーレンMSO X、フェラーリF12、ポルシェGT3 RS、カーボンむき出しボディを身にまとうマクラーレン・セナとランボルギーニ・チェンテナリオの姿も。
そしてパガーニ・チンクエ(世界で5台限定)、チンクエ・ロードスター(これも5台限定)、トリコローレのトリオ。
まさに常人離れしたガレージですが、このオーナー、dan_am_i氏のインスタグラムにはさらに多くのスーパーカー、エキゾチックカーがアップされています。
VIA:Shmee150