| その速度は338.28km/h、ポルシェ・タイカン、テスラ・モデルSも最高速に挑む? |
シボレー・コルベット(C6)をピュアEVにコンバートしたエレクトリックスポーツ、「ジェノベーションGXE」が最高速度338.28km/hを記録し、世界で最も速いEVの記録を塗り替え。
ただ、その前の「最速EV」もおなじくジェノベーションが記録した336.3km/hだったので、単に自身の記録を更新した、ということになりますね。
ジェノベーションGXEは800馬力、ツインモーター
ジェノベーションGXEは60kWhバッテリーを持ち、ツインモーターによる駆動。
出力は800馬力、そしてそのパフォーマンスは上述の通り。
高いパフォーマンスとのトレードオフにて、一回の充電あたり走行可能距離は209キロにとどまりますが、前後重量配分は50:50だとされ、「運転して楽しい」EVなのは間違いなさそうです。
ちなみにこのジェノベーションGXEは実際に市販されているEVで、ただし限定台数は75台のみ。
2018年には「450馬力」であったものの、そこからシステムの効率化を追求して800馬力にまでパワーアップさせ、その最高速も当初の「305km/h」からここまで伸ばしてきたことを考えると、「テストに次ぐテスト」を繰り返してきたのでしょうね(ジェノベーションの目標は時速350キロオーバー)。
ジェノベーションGXEは「マニュアル・トランスミッション」装備
アクティブエアロに加えてプログラム可能なアクティブサスペンション、ブレンボ製のカーボンディスクブレーキ、そしてカーボン製ホイールを持つというハードな一面を持ち、インテリアには10.4インチのタッチスクリーン式インフォテイメントシステム、JBL製の10スピーカーオーディオを持つなど快適性にもこだわったクルマでもあります。
そしてEVながらも「トランスミッション」を持つことも特徴で、7速マニュアルもしくは8速ATが選択可能としていますが、どういった風にこのトランスミッションが作動するのかは興味のあるところです。
最高速チャレンジの様子はこんな感じ
そしてこちらはジェノベーションGXEの最高速チャレンジの様子。
もともと予定していた日程は雨天のために「延期」せざるを得なかったそうですが、予備日はすっかり晴天に。
なお、最高速チャレンジを行うのはケネディ宇宙センター。
当然ですがドライバーは真剣そのもの。
運転している様子を見ると、この車両は「オートマティック・トランスミッション」を持っているようですね。
なお、ポルシェは10月から初のEV「タイカン」の生産を開始する予定。
タイカンの最高速はリミッターによって280km/hに制限されていますが、なんらかの裏モードでリミッターを解除できたとすると、このジェノベーションGXEの記録を脅かすに十分なポテンシャルを秘めていそう。
さらにはニュルブルクリンク最速EVを目指すテスラ・モデルS”シャシー・プロトタイプ”も相当に高い速度域に到達できると思われ、EVの記録争いも「戦国時代」に突入しそうですね。
Source: Genovation Cars YouTube Channel