| しかし最大勢力はBMW M3(7台)、うち5台が同年式のE36 M3ライトウエイト |
オークションハウス、バレットジャクソンによれば、2020年1月に故ポール・ウォーカーのコレクションのうち、21台が競売にかけられるとのこと。
ポール・ウォーカーは俳優のほか、海洋学者、カーレーサーなど様々な方面において活動を行っていましたが、とくにクルマについては強い興味を抱いていたように思います。
21台のうち7台が「BMW M3」
オークションの開催は2020年1月にスコットデールにて行われ、収益金はポール・ウォーカーの娘によって設立された「ポール・ウォーカー基金」の活動に充てられる、とのこと。
今回、21台の内容とその一部について詳細が公開されていますが、21台のうちBMW M3が7台含まれ、そのうち5台がE36世代のM3。
しかもその「5台のE36 M3はすべて軽量モデルの”ライトウエイト”」というのがいかにもポール・ウォーカーっぽく、これらはもともとBMWによって軽量化が施されるほか、フロントスポイラーやリアウイングの装着によってエアロダイナミクスを向上させたクルマですが、ボディカラーはモータースポーツを意識させるアルピンホワイト、そしてMカラーのチェッカー入り。
カーコレクターには様々な人がいて、どのメーカーのどういったクルマでも「自分仕様」にする人もいれば、そのメーカーやクルマのヘリテージを重視した仕様を選ぶ場合も。
ポール・ウォーカーの場合は後者だと見え、(BMWらしいカラーを選んでいるところを見るに)やはりクルマに対する深い愛が感じられます。
やはりポール・ウォーカーのクルマは「走り志向」
話をE36 M3に戻すと、搭載されるエンジンは3リッター直6(S50)、トランスミッションは5速MT。
車体重量は1,338キロ、出力は240馬力というスペックです。
ちなみにM3ライトウエイトの総生産台数(限定台数)は125台なので、かなり希少な車だと言えますね。
そのほか、レース用の5リッターV8エンジンを積む「フォード・マスタング・ボス302S」も目玉のひとつ。
この車両は特別な「フォード・レーシングPCS」なるECUを搭載し、エクセディ製クラッチ、トルセンデフを装備。
ショップステッカーのようなものもリアクォーターウインドウに見えるので、該当ショップ経由にてチューンを行った車両かもしれませんね。
そのほかは「ワイルドスピードMEGA MAX」に実際に登場した日産フェアレディZ(370Z)も目を引くところ。
巨大なリアスポイラーはじめエアロパーツ装着、さらにはローダウン、ホイール交換含め、パフォーマンスアップのためのチューンが数多く施されている、とのこと。
21台の内訳はこうなっている
そして以下が今回発表された、「ポール・ウォーカーのコレクションから販売される21台」。
「日産R32 スカイライン・レースカー」といったものが気になりますが、これはGT-Rではないようです。
ただ、ポール・ウォーカーは生前「スカイライン」という名に対する愛着を述べており、R35 GT-Rがスカイラインの名を捨てたことに対して「残念」だとも語っていますね。
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VIA:Barret-Jackson