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さて、先日よりカスタムが進められていた、B is for build氏による、ランボルギーニ・ウラカンの「MTコンバージョン」。
しかしこれは単なる「マニュアル・トランスミッションへの換装」プロジェクトではなく、もともとのベースとなるウラカンが「事故によって大破した不動車」であったところに価値があり、これを安価で購入してきた後、さらに中古パーツを使用して自分たちでコツコツと仕上げた、というところが見どころです。
なお、カスタムの経過については随時動画にて公開されていたものの、このクルマを展示するSEMA開催までは時間が限られており、展示会場に運び込んだ後もカスタムが続けられ、完成したのはまさに「開幕直前」。
【動画】なんとランボルギーニ・ウラカンを「MT化」した連中があらわれた!廃車のウラカンを購入してきて「理想のウラカン」を作り上げる
ランボルギーニ・ウラカン再生までの道のりは遠かった
なお、入手した際のウラカンはこんな感じ。
クラッシュによる破損に加え、エンジンが火災によって消失しています。
そしてリアセクションを新たに作り直しますが、そこで選んだエンジンはシボレーのV8エンジン。
ランボルギーニのV10エンジンよりも価格が安いこと、チューニングパーツ、ノウハウが豊富なことも理由かもしれません(このエンジンはすでにテキサス・スピードによってチューンされている)。
そしてトランスミッションは先代アウディR8に積まれていた「6速MT」へと換装。
こちらが入手したパーツ類で、しかしこれを組み込むにも相当な労力が必要です(ウラカンにはMTが存在せず、トランスミッションそのものを押し込んだり、シフトアッセンブリーを装着するにも、ワンオフでマウント等を製造しなければならない)。
なお、完成した車両はタービンむき出し、上方排気。
よってエンジンをふかすとこんな感じで煙がもうもう。
環境団体の人が顔を真赤にして飛んできそうですね。
なお、出力はV8+ツインターボにて1500馬力です。
ちょっとわかりにくいですが、リアアンダーには特殊な形状を持つリアスポイラー。
メーターはオリジナル。
速度や回転数、油圧などが表示されているものの、慣れるまでは読み取りにくそう。
そしてこちらが6速マニュアル・トランスミッション。
車両デザインは「もしも系」レンダリングアーティスト
そして今回のプロジェクトにおいてもうひとつ注目すべきは、その外装デザイナーが、「もしもこんなクルマがあったら」という仮想デザインを行うレンダリングアーティスト、Khyzyl Saleem氏だということ。
つまりはプロの自動車デザイナーでもショップでもチューナーでもなく、バーチャルアーティストがデザインしたものが現実になったということですね。
よってこういった近未来的な形状を持つことになっていますが、今後こういった「アーティストとのコラボ」によるカスタムカーが増えてきそうであり、これはひとつの新たな潮流だと言えそうです。
【動画】炎上し廃車となったランボルギーニ・ウラカンにシボレーのV8エンジンを装着しツインターボ化。「1500馬力ウラカン」の制作現場を見てみよう
そのほか、SEMAにはこんなランボルギーニも
なお、北米ではランボルギーニであろうがフェラーリであろうがマクラーレンであろうが自由にカスタムする傾向が強く、いくつかSEMAに展示されているカスタムカーをピックアップ。
こちらはリバティーウォーク製エアロパーツが装着されているウラカン。
ボディカラー自体は「ガルフ」っぽい組み合わせです。
アメリカではもはや一般的な、V10+ツインターボ+バンパーレス。
外骨格をまとう、アレックス・チョイ氏のウラカン・ラリー・ユニコーンV3。
アヴェンタドールの外装をカーボンへと置き換えた、マンソリー「カーボナード」。
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