| トヨタGRスープラは「ちょっと手を入れれば」かなり戦闘力が向上するようだ |
トヨタGRスープラにて、純粋にタイムを追求するというプロジェクトを開始したジャッキー・ディン氏。
タイム向上に直結するカスタムを施すことを目的にGRスープラの細部をチェックし、トヨタの言う「メクラ蓋」を外せばその奥が貫通することになりクーリング性能が向上するうという言い分が「事実ではなかった」という動画にて公開したことで一気にブレイク。
その後スープラをサーキットに持ち込んで走行するも、芝生の上に乗ってしまい、痛恨のクラッシュを喫しています。
さらにその後、(クラッシュした)スープラを売却し、新たに手に入れたGRスープラにて「タイムアタック・プロジェクト第二章」を開幕させることになり、現在スープラの改造動画を鋭意公開中。
【動画】GRスープラ初、サーキットでのクラッシュ。オーナーは操作ミスを認め、「修理する。それができなければ新しいスープラを買う」と復帰に意欲を見せる
いきなりサスペンションやタイヤ/ホイール交換、軽量化に着手
そしてジャッキー・ディン氏がまず着手したのはサスペンションの交換とタイヤ交換。
同時に軽量化も進めていますが、ホイールハウスのインナーを固定するネジがこんなに。
もちろんインナーとともにこれらを取り外すことで軽量化を行っています。
そのほかの軽量化としてはラゲッジスペースの内張り除去。
バッテリーも軽量タイプに交換。
タイヤとホイールも純正の275/35/19から275/48/18(軽量ホイール)へと交換し、これによって純正のタイヤ+ホイールの23kgから2.27kg軽量化。
ちなみにスープラ(RZ)のホイールも鍛造なので、19インチサイズの割にはかなり軽い部類だと思います(このサイズだと、ぼくの経験上では25−28kgくらいは普通)。
さらにはシートもスパルコ製のバケットシートにて軽量化。
当然ながらハーネスも取り付けていますが、現段階では前席の内装、そしてステアリングホイールなどは「そのまま」で、軽量化の対象とはなっていないようですね。
エアロパーツ装着でダウンフォース向上を図ってみた
軽量化の次はダウンフォース向上に着手。
カーボンファイバーにてカスタムボンネットをワンオフ製作する様子が公開されていますが、まずは純正ボンネットを使用して「型取り」。
その後は樹脂でカーボンファイバーを補強。
完成するとこう。
重量は純正の17kgから8.18kgへと大幅に軽量化を達成。
もともとスープラは前後の重量配分が最適化されているものの、この車両についてはバッテリーや荷室の内張りを除去して軽量化を行っており、相対的にフロントが重くなっているので、これくらい軽くしておいたほうが良さそうです。
加えて、「高い位置にある」パーツの軽量化なので、運動性能向上にはかなり「効きそう」ですね。
フロントリップ、スプリッターはこんな感じ。
雪が降った中での車両公開となっているだけに、まさに「ラッセル車」といった感じです。
リアにもウイングを取り付けていますが、けしてこれは遊んでいるわけではなく、強度の確認中。
リアウイングだけで最大数十キロというダウンフォースを生じるので、取付強度を確認しておかないと、ウイングが外れたり、リアフードが凹んでウイングの角度が変わってしまい、走行中に大変危険な自体を招くことも。
よって、ウイングの取り付け台座はこんな感じで広い面積を確保することに。
そして取り付けたリアウイングはこう。
日本では完全に「アウト」なサイズです。
それでは動画を見てみよう
これらが軽量化を追求したり、サスペンションを交換したり、エアロパーツを製作したりする動画。
その過程では技術的な解説を行ったり、GRスープラの構造を紹介したり、とかなりためになる内容となっています。
VIA:Jackie Ding