| これらモデルが日産のお家騒動で進化をやめるのはもったいない |
日産がGT-R、そしてフェアレディZの50周年を祝う動画を公開。
動画の中ではそれぞれの歴代モデルが登場し、ファン感涙の内容に仕上がった保存版とも言うべき内容に仕上がっています。
GT-R、フェアレディZともに、そのライフ中には紆余曲折あったものの、両方とも6世代を数えるに至り、かつ双方の現行モデルは登場から10年が経過。
よって「次期モデル」の声も聞かれる頃ですが、どちらも具体的なプロジェクトは存在しないようでもあり、今後の動きに期待したいところです。
日産の常務執行役員「次期GT-R、次期フェアレディZについては、間もなく何らかの情報を公開」。トヨタGRスープラの成功に刺激されて開発に本腰?
日産(スカイライン)GT-Rはこういった歴史をたどっている
まず、1969年に最初のスカイラインGT-Rが登場。
エンジンは2リッター160馬力、重量は1120キロ。
1971年に登場した、クーペバージョンのスカイラインGT-R。
160馬力、重量1100キロ。
4代目スカイラインをベースにした「スカイライン2000GT-R」。
160馬力、重量1150キロ。
1989年、R32GT-Rが登場し、しばらく途絶えていた「GT-R」待望の復活となります。
4WD、4輪操舵、ツインターボというハイテクマシンで、出力は280馬力、重量は1430キロ。
レースでの圧倒的強さを指してニュージーランドのメディア「オートマガジン」が「あまりに圧倒的でゴジラのようだ・・・」と呼んだことから、これ以降GT-Rは”ゴジラ”と呼ばれることに。
1995年にはR33世代のスカイラインGT-R登場。
280馬力、重量1530キロ。
1997年には限定モデル「ニスモ400R」が発売され、これは400馬力、1120キロ(信じられないほど軽い)という超ハイパフォーマンスモデルです。
1999年にはR34世代のスカイラインGT-R登場。
280馬力(まだまだ自主規制が解除されない)、1540キロ。
2005年にはスカイラインNISMO Z-tune(493馬力、1600キロ)が限定発売されています。
そしてまたしばらくその名が途絶えたのち、2009年に復活したR35GT-R。※画像はNISSAN GT-R 50th Anniversary
3.8リッターV6ツインターボエンジンを搭載し4WDを採用し、出力は480馬力、重量は1730キロ。
この世代から「スカイライン」という名称が無くなっていますが、当時ポール・ウォーカー氏も「自分にとってGT-Rとは”スカイライン”の名がつくべきものだ」と語っていますね。※単にスカイラインの名がなくなったのを惜しんでいる
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ちなみに日産「スカイライン」のネーミングの由来は「山並みと青空を区切る稜線」。
Wikipediaによると、【2007年3月21日、名付け親の桜井眞一郎がこの名を思いついた場所である群馬県草津町の山小屋「芳ヶ平ヒュッテ」に、生産50周年を記念して「スカイライン命名の地」のプレートが設置】とあります。
フェアレディZはこういった変遷をたどっている
フェアレディZは「フェアレディZ生みの親」として知られる片山豊(当時の米国日産社長)が北米市場向けに企画したもので、当時北米市場で人気を集めていた欧州スポーツカーや、アメリカの国産スポーツカーに対抗しようと考案されたもの。※当時、片山氏はジャガーE-Typeの模型をデザイナーに渡し、「こんな感じのクルマにしてほしい」と伝えたという話がある
そして初代であるS30(1969-1978)はその企画意図のとおり大ヒットとなり、累計販売台数55万台を記録しています。そしてアメリカで非常によく売れた(日本では8万台)こともあり、今でもカスタムベースに使用される事が多いようですね。
S30は「湾岸ミッドナイト」に登場する”悪魔のZ”もこのS30Zです。
「ブラックデビル」として恐れられたドイツの撃墜王が乗っていたフェアレディZ。死後にその自宅から出てきてカスタムされることに
2代目S130(1978-1983)フェアレディZはなんといっても「西部警察」に登場した電動ガルウイングドア装備の「スーパーZ」が有名ですね。
3代目Z31(1983-1989)は一気にパフォーマンスを向上させており、後期型ではそのルックスも未来的に(ぼくは後期型の顔つきが大好きだ)。
4代目Z32(1989-2000)はR32 GT-Rとともに自主規制枠ギリギリの280馬力で登場。
同じ280馬力でもGT-Rは直6シーケンシャルツインターボ、Z32ではV6に片バンクづつタービンを装着したツインターボを採用し、今から考えると「相当に豪華なラインアップだったな」という感じ。
しばしZ32から販売が途絶えた後に登場した5代目Z33(2002-2008)。
エンジンを自然吸気のみに絞り、価格を抑えることで人気となったモデルでもあります。
そして現行の6代目Z34(2008~)は発売から11年経過した後も未だ現役。
「370Z 50thアニバーサリーエディション」も登場し、めでたく50周年を迎えています。
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VIA:NISSAN