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マクラーレンがIPOに向け「もっと台数を売らねばならぬ」。成長著しいアジアに注目し、積極的にディーラーをオープンさせる予定

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| とくに日本については言及されていないのが残念 |

マクラーレンは現在、地元の英国においてはブリグジット問題のため販売が下降気味だと伝えられますが、反面北米市場、中国を除くアジアでは好調なセールスを記録しており、将来的な株式公開(IPO)に備えてアジア市場を開拓したいという意向を持っている模様。
マクラーレンCEO、マイク・フルーイット氏によると、「我々はもっとアジアにクルマを売らねばならない」とのことで、実際にベトナム、フィリピン、インド、ロシアにてディーラーをオープンさせる計画があるようです。

なぜマクラーレンは株式公開を目指すのか

つまりマクラーレンはIPOのために販売を拡大したいと考えているということになりますが、これは現在アストンマーティンが陥っているよう状況のように「諸刃の刃」。
IPOによって多額の資金を獲得できるのは事実ではあるものの、アストンマーティンのように59%も株価が下がってしまうと買収の対象となってしまい、経営権をヨソに握られてしまう可能性が出てくることに。

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ちなみにアストンマーティンがIPOを考えたのは「フェラーリがIPOで成功したから」だと思われます。
終値57ドルで上場し、その後も順調に株価を上げ現在はなんと170ドルに迫ろうというレベルとなっており、「我々もこれくらいはイケるだろう」と踏んだのでしょうね。

ただ、アストンマーティンの株価は「ちょっと安すぎ」るようにも思われ、というのも過去のクルマのオークション落札価格が非常に高額であり(つまり高い価値があると認められている)、現時点においても業績好調。
加えて立て続けにハイパーカーやスーパーカーをリリースする計画を持つ他、新規顧客や市場を開拓できる可能性が高いDBXも発表済みです。
こういった状況を見るに、もうちょっと株価が上がっても良さそうには思うものの、なぜか投資家の反応は冷ややかといった感じ。

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なお、アジアでの販売を伸ばすにあたってディーラー増加以外にどのような策があるのかは今のところ明かされていないものの、そのあたりは各国の事情に任せるのかもしれません。
マクラーレンの顧客の多くは「ポルシェオーナーの一部が流出したもの」だとされていますが、それはピュアにスポーツ性能のみを追求しているという姿勢が共通しているからだと考えていて、マクラーレンと「フェラーリやランボルギーニ」とは似ているようで重複する部分は少ないだろう、とも捉えています。

よってマクラーレンが販売を伸ばそうとするならば、ポルシェオーナーを対象としたプロモーションを展開するのが「手っ取り早い」のかも。

マクラーレンはSUVを作らない

なお、マクラーレンは「F1(というかアイルトン・セナ)」という強い差別化ポイントを持っており、現在はスーパースポーツのみに特化。
スーパースポーツはバカスカ台数が出るカテゴリではないものの、プラットフォームやエンジンを共通化することで研究開発にかかるコストを引き下げており、かつ「億」単位のハイパーカーを継続的にリリースすることで利益を確保しているように思えます。

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一方で、マクラーレンが新しく建設した工場は「1万台」の生産能力を持つものの、マクラーレン自身は「マクラーレンブランドのスポーツカーは生産台数6,000台/年に抑える」とも発表しており、となると工場は余剰生産設備を持つということになるため、こちらを(他社の生産を請け負うことで)稼働させる方法も考えねば財政を圧迫する要因にもなりかねません。

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そして、マクラーレンはかねてより「他の会社のように、カネ儲けのためにSUVを作るようなことはしない」とも宣言しており、SUVは「マクラーレンブランドにフィットしない」とも。
よってマクラーレンはスポーツカーセグメントのみで十分な利益が出る体制を作らねばなりませんが、もちろんこれを一番よく理解しているのはマクラーレン自身。
そのため、クルマを販売する以外にも「テクノロジーの販売」や、他社から委託を受けてクルマを開発したり製造することを考えていると言われ、”これらのビジネスで利益を出せるようになるまでは”上場つまりIPOは行わない、という意志も持っているようです。

 

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管理人:JUN

ランボルギーニ/ポルシェ/ホンダオーナー。 ハイパフォーマンスカーを中心に、それにまつわる話、気になるクルマやバイク、モノ、出来事などを紹介します。

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