| BMWはエレクトリックカーに真剣なのか及び腰なのかわからない |
BMWは2023年までに25ものエレクトリックモデルを追加すると発表していますが、そのうちの一つと見られる「エレクトリック3シリーズ」のプロトタイプが目撃に。
このプロトタイプにはエキゾーストパイプが存在せず、そしてキドニーグリルはカモフラージュ越しにも”全閉”となるピュアエレクトリックモデル「iX3」風であることがわかります。
加えて「エレクトリックテストビークル(Electric Test Vehicle)」という標識が取り付けられていることからも”間違いなく”PHEVもしくはピュアエレクトリックモデルだと考えられそう。
そのデザインはまだまだ暫定?
なお、フロントバンパーの形状は現行3シリーズとは異なってエアインテークが少なく、より空気抵抗を抑えているように見うけられるものの、ヘッドライト内部構造が「暫定」に見えることを考えると、フロントバンパーのデザインはまだまだ変更を受ける可能性も。
そのほかサイドそしてリアは現行3シリーズとほぼ同様に見えますが(リアにはテールパイプがない)、スパイフォトグラファーによると、この3シリーズのエレクトリックモデル試作車は「3シリーズのロングホイールベースモデルを使用しているようだ」とのこと。
これは「より多くのバッテリーをフロア下に敷き詰められるよう」に車体の(11センチ)長いロングホイールベースモデルを使用しているのだと思われ、しかし3シリーズ・ロングホイールベースの販売は現在中国市場のみなので、このエレクトリック3シリーズも中国専売になる可能性も。
なお、中国では一定の販売規模を持つ自動車メーカーに対してはピュアエレクトリックモデルの販売を義務付けていると言われますが(そのためトヨタも中国ではC-HRのピュアエアエレクトリックモデルを販売している)、BMWもそういった規制に対応する必要があるのかもしれませんね。
トヨタはC-HRのEV、BMWは3シリーズロング。各社とも中国専用モデル投入に続きアウディ、日産も対中新型車/コンセプトカーを発表
BMWは「i」ブランドにて、かなり早い段階からエレクトリック化を進めてきたものの、i3が思うように売れず、その後iブランドならびにBMW全体のエレクトリック計画を見直さざるを得なくなることに。
先陣を切ってエレクトリック化に舵を切ったBMWだからこそわかる苦労があるのか、現段階だとBMWはジャーマンスリー(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)の中ではかなり悲観的な「EV普及率」の見通しを持つようです。※それでもエレクトリック化に消極的なわけではない
BMW「2025年のエレクトリックカー販売比率は20%がいいところだろう」。以前の想定に反し悲観的になるもVWは「2025年に50%」の予測。将来は方向性によって明暗が分かれそう
さらにBMWは他社がガソリンエンジンの新規開発を停止したのに対し、これからも「新型エンジン」を開発する意向を持っていて、最低でも「ガソリンエンジンは30年、ディーゼルエンジンは20年」存続させるというコメントも発しています。
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VIA:CARSCOOPS