| さすがブガッティは「カタログ値以上」のパワーを発生 |
さて、これまでにもブガッティ・ヴェイロンのオイル交換の様子などを動画にてアップしてきたロイヤルティ・エキゾチック・カーズ。
その名の通りエキゾチックカーのメンテナンスを得意とし、ほかのショップでは到底行わない、もしくは行えないようなメンテナンスやカスタムを得意としますが、今回はなんとヴェイロンをシャシーダイナモに乗せてパワーチェックを行っています。※このショップはヴェイロンの”後輪駆動化”も行っている
ヴェイロンは8リッターW16クワッドターボエンジンを搭載し1001馬力を発生するものの、やはり気になるのは「本当にその馬力が出ているのかどうか」。
ブガッティ・ヴェイロンはのエンジンはちゃんと1000馬力「以上」出ていた
そこで計測の結果ですが、シャシーダイナモ上の数字だと897馬力。
ただ、自動車メーカーの発表する数字は「トランスミッション以下を接続していない、エンジン単体での軸出力」であり、よってシャシーダイナモでの計測だと「トランスミッション、プロペラシャフト、デフ、ユニバーサルシャフト」等でパワーが食われることになるため、計測結果はメーカー公称値よりどうしても低くなります。
そしてどれくらい低くなるのかということですが、一般にMR/FRだと10~15%程度、4WDでは20~25%と言われていて、ヴェイロンは4WDなので仮に20%ロスしているとすると、897馬力から逆算して「1076馬力」つまりメーカー公称値の1001馬力はもちろん、それを超えた数値が出ている、ということに。
ちなみにロイヤル・エキゾチック・カーズではブガッティ・ヴェイロン用のエキゾーストシステムをリリースすると発表していて、これを装着すると10〜15%出力が向上する、とのこと。
つまりシャシーダイナモ上で987馬力〜1037馬力を発生することになり、当然ながらその分のパフォーマンス向上も見込めるということになりますね。
なお、ヴェイロンやシロンは「1000馬力以上」という出力を発生し、つまりそのぶん発熱が大きいということに。
その温度は「溶岩よりもわずかに低い」900度以上だとされますが、出力を向上させればそのぶん発熱も大きくなり、この管理はまさに必須。
もし温度が異常に上がることになれば各部の破損や火災といったことにもなりかねず、ここがチューニングの難しいところでもありますね。
そしてロイヤルティ・エキゾチック・カーズではケーニグセグCCX”世界初”のパワーチェックも
ロイヤルティ・エキゾチック・カーズではヴェイロンに続き、世界で初めてケーニグセグCCXのパワーチェックも敢行。
ケーニグセグCCXはフォード製V8エンジンにツインスーパーチャージャーをドッキングさせ、公称値では817馬力を発生し、トランスミッションは6速マニュアル、駆動輪は後輪のみ。
気になるパワーチェックでは3回目のテストで653馬力を記録していますが、695馬力〜735馬力出ていればOKということになるものの、残念ながら公称値からは22%ダウンという結果に。
この時期(2006年)のケーニグセグはまだ自社製エンジンを搭載しておらず、しかし現在の「ケーニグセグ製エンジン」を搭載したモデルだと、ちゃんと公称値通りの数値が出るのかもしれませんね。
VIA: Royalty Exotic Cars