| これはアメリカだったらたぶんアウト |
先日、その名称が「MC20」に決定したと発表されたマセラティ製の新型スポーツカー。
今回最新公式フォトが公開されていますが、これまでの「アルファロメオ4Cを流用した車体」から独自設計のボディを持つに至ったように見られます。
まだまだその姿を知るには十分ではない画像ですが、ボディパネルに貼られるカモフラージュ用シートは「Maserati」「MC20」そしてイタリアンフラッグのカラーを一部へ反映させたものに。
【動画】マセラティが新型スーパースポーツの名称を「MC20」に決定!MC12の後継としての位置づけとなりレース参戦も視野
マセラティはライバルたちに宣戦布告
現在のボディが完成形というわけではないと思われるものの、画像を見るに低い車高、そしてマッシブなリアフェンダーが見られ、おそらくはマセラティらしい優雅なスタイルが与えられる可能性が大。
スポーツカーメーカーは世界に数あれど、マセラティほどセクシーそしてエレガントなクルマを作る会社はないと考えていますが、このMC20はさらにそのブランドイメージを高めることになりそうです。
なお、このMC20については、FCAが「新型C8」として進めていたものをマセラティに移したものだとも言われ、そう考えると、MC20がこれまで4Cの車体を流用していたことにも納得です。
そしてもう一つ注目すべきは、マセラティが今回の公式ティーザー画像を撮影するあたって選んだロケーション。
画像を見てもわかるとおり、「中指を立てた(正確に言えば、中指以外が切り取られた)彫刻」を中心に撮影していて、つまりはこれ(ファックサイン)をどうしても見せたかったのだと考えられます。
ちなみにこの彫刻があるのはミラノだそうで、マセラティの本社がある場所からは程遠く、わざわざここまでクルマを輸送してまで撮影を行ったということになりますね。
ここまでしてマセラティが伝えたかったのはその意志表明、そしてライバルメーカーに対する宣戦布告だと思われ、これまで(その輝かしいモータースポーツにおける歴史があるのに対し)高級車メーカーという印象が強かった状況からの脱却、そして他スーパースポーツカーメーカーと並ぶだけの性能を持つクルマを作りうるということをアピールしたかったのかもしれません。
マセラティはこれまでフェラーリからエンジンの供給を受けていますが、現在はその契約を(マセラティの方から)打ち切っていて、フェラーリと決別する道を選んでおり、つまりは「フェラーリすら敵に回す覚悟で」このスーパースポーツを開発しているのでしょうね。
Who said it couldn't be done.#MastersofItalianAudacity#MaseratiMC20 #MaseratiMMXX #Maserati pic.twitter.com/cme4Re2XJI
— Maserati (@Maserati_HQ) March 5, 2020
VIA:Maserati