| 今後のロータスはこれまでにないほど積極的な展開を見せそうだ |
さて、先日「ロータスがエスプリ後継モデルを発表する」と報じられていますが、今回は早速その新型エスプリと見られるプロトタイプが目撃に。
このエスプリ後継モデルについては、現行エヴォーラのプラットフォームを使用してV6+ハイブリッドパワートレーンを搭載すると言われていて、実際に今回のプロトタイプはその噂通りエヴォーラの車体を使用中(パワートレーンまでは判別できない)。
つまりこの試作車はウワサの信憑性を高めている、ということになりそうです。
最初にエスプリ後継が示されたのは2010年
なお、ロータスは2010年に「エスプリ・コンセプト」をパリ・モーターショーにて公開し、この際には新型「エラン」「エリート」「エリーゼ」「エヴォーラ」を示唆するコンセプトカーも同時公開。
当時これは全くのサプライズであり、パリは「ロータス一色」に染まることになりますが、この計画を率いた当時のロータスCEO、ダニー・バハー氏はその計画がアグレッシブすぎるとして親会社のプロトンからCEOを解任されることに。
その後ロータスは現行モデルのバリエーションを拡大し続けるにとどまっていたものの、2017年に中国の吉利汽車に買収され、新たな資金を得て「エレクトリック化」という新しい方向性を打ち出しています。
それ以前の計画については多くがキャンセル、もしくは見直されたものと思われますが、計画されていた「SUV」についても大きく方向転換が図られ、「超軽量なスーパースポーツ・クロスオーバー」という性格から、吉利汽車がほかに展開しているプレミアムカーブランド、Link&CoブランドのSUVとプラットフォームを共有する「比較的普通の」SUVとなりそうな雰囲気です。
さらにロータスはブランド初のエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」を発表しており、これまでにない動きを見せているワケですが、そういった動きのひとつが今回の「新型エスプリ」。
ロータスが夏からエヴァイヤを生産する工場を公開。一体誰が「ロータスが世界で最初にエレクトリックハイパーカーを納車する会社になる」ことを想像しただろうか・・・
ロータスは完全新設計のプラットフォームを開発中と報じられているものの、この完成にはあと数年を要するとも言われ、「そんなに待てない」ということで既存車種(エヴォーラ)のプラットフォームを採用したニューモデル(これがエスプリ後継)を発表し、それによって間をもたせつつも数年後に「ブランニュースーパースポーツ」を発表する計画を持っているとも言われていますね。
今のところ「エスプリ後継」「新型スーパースポーツ」については謎が多いものの、新型エスプリのハイブリッドパワートレーンについては500馬力を発生するという報道も。
ちなみに現行エヴォーラに搭載されるのはトヨタ製の3.5リッターV6ですが、吉利汽車の傘下に入ったからにはトヨタとの関係を打ち切るものと思われ、よって自社製のV6へと切り替えられる可能性が大。
「ハイブリッド」システムについてもモーターの個数や配置などはまったくわからず、トランスミッションに1モーターを内蔵して後輪のみを駆動するのか、それともフロントに1つもしくは2つのモーターを積んで4WDとするのか、その謎は深まるばかりです。
ただ、エスプリは、過去にロータスが唯一リリースしたスーパースポーツであり、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニに対抗することができたクルマでもあるので、今後のブランドイメージを形成するにあたっては「外せない」モデル。
よって大きな期待がかかりますね。
「空冷ポルシェ911の次に値上がりするのはロータス・エスプリ」。エスプリ・シリーズ2の価格はジワジワ上昇しているという事実
VIA:Motor1