| これだけ「数と質」が揃っているコレクションもそうそうない |
おそらくは過去最大クラスの「カーコレクション」が陽の目を見ることになり、その一部が公開に。
このカーコレクションを紹介するのはカーディティーリングショップ、Ammo NYCです。
いったいなぜカーディティーリングショップが?と疑問に感じるものの、これには深い理由がある模様。
ことの発端は5年ほど前にさかのぼり、Ammno NYCを経営するラリー・コシラの友人が「なにやら凄い秘密のカーコレクションがあるらしい」という電話をラリー氏にかけたことがはじまり。
当時は秘密のコレクションを発見できず
それに興味をそそられたラリー氏は「秘密のコレクション」を探し求めることにいなるものの、その際は所在をつかめずに終わっています。
ただ、つい数週間前に秘密のコレクションのオーナーからラリー氏に連絡があり(5年前に同氏が自身のコレクションを探していることを何らかの手段で知ったのだと思われる)、その内容は”コレクションの処分を考えており、処分の前にクルマをきれいにしてほしい”というもの。
これらコレクションは3つのビルに分かれて保管されており、その総数はおよそ300台。
コレクション自体は1970年代からスタートしたとのことですが、クラシックカー、ヴィンテージ・ホットロッド、バイク、スクーター、レーシングカー、ペースカー、スーパーカー、さらにはエンジン単体など「なんでもござれ」。
もちろんフェラーリやランボルギーニも数多く見られ、ニコラス・ケイジが所有していたLM002も保管されてたようです。
中にはフォードGTといった超希少車も(そしておそらく、それより希少な車がゴマンとある)。
なお、このオーナーの素性は明かされていないものの、スポーツカーやレーシングカーが多いことから察するにモータースポーツに強い関心を抱いている人物だと言えそう(こんなペースカーもある)。
ただ、見たところ90年代でコレクションがストップしているようなので(もう2つあるビルの中は公開されていないので断言はできない)、その頃になんらかの事情で収集をストップしたのかもしれません。
なお、売却前の仕事第一弾はビッザリーニP538(一番上の画像の手前側)。
1960年代に製造されル・マン24時間レースに参戦したことでも知られますが、これはフェラーリやアルファロメオにてエンジニアを務めたジョット・ビッザリーニ氏が設計したもの。
コレクターの間では非常に人気が高く、1億円はくだらないと言われるクルマです。
そのほか、これも「億」はくだらないレアカー、プリマス・スーパーバードの姿も。
よくこれだけの数を集めたなと驚かされますが、その質にも改めて驚かされることになり、これまでに公開されたプライベートコレクション、秘蔵コレクションの中でも「最も価値が高い」部類なのは間違いなさそう。
おそらく今後はAmmo NYCにてそれぞれのレストアの様子が公開されてゆくと思われ、しかし全部で300台もあるということなので、全部をきれいにするには1年以上、もしかすると数年という期間を洋芋するかもしれませんね。
販売方法については今のところ明かされておらず、しかし妥当なところではオークションとなるのかもしれません。
デイトナほか希少なフェラーリも多数。
今からそれらの販売が待ちきれないコレクターも多そうですね。
これだけのクルマを集めながらも、おそらくオーナーはほとんどこれらを見ることもしなかったようで(電気も通っていない)、まさに謎だらけのコレクションです。
Source: Ammo NYC via YouTube