| 正直、もっと人気が出てもいいと思う |
さて、マクラーレン・エルヴァ展示中との情報をいただき、マクラーレン大阪さんへ。
このエルヴァは、先日東京での展示会への搬出(搬入?)時に大雨に降られてしまったことで話題となりましたが、生産開始前のモックアップで「自走できない」仕様となっています。
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まさに災難!東京でのマクラーレン・エルバ発表会のため”屋根の無い”エルヴァを移動させる際、大雨に降られて大変なことに
| しかしこれは誰のせいでもない | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49795483258/in/dateposted-public/ さて、 ...
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今回発売されたエルヴァはマクラーレン創業者、ブルース・マクラーレンが最初に作ったレーシングカー、「M1A ”ELVA”」へのオマージュとなるモデル。
このM1は当時高い戦闘力を誇り、「自分たちのチームにも供給して欲しい」という依頼が殺到するものの、マクラーレンはほかへと供給できるだけの生産設備を持たず、レーシングコンストラクター「エルヴァ・カーズ」との契約に生産されたという記録が残ります。
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マクラーレン創始者が最初に作り、自分でドライブしたクルマと同じカラーの”エルバ”。マクラーレンの歴史はここから始まった
| なぜかマクラーレンはこれまでブルース・マクラーレンに焦点を当ててこなかった | マクラーレンが399台限定にて発売したロードスター、「エルヴァ」。この「エルヴァ(ELVA)」という名称については、 ...
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エルヴァはやっぱり衝撃的だった
そしてこちらが実際に展示されていたマクラーレン・エルヴァ。
ボディカラーはマットブルー、インテリアはホワイト、ステッチやブレーキキャリパーはオレンジ。
フロントスクリーンのない姿はまさに強烈(ぼくはこういったクルマが大好きだ)。
ヘッドライトは細く薄く、そしてその「吊り上がった」角度はフロントフェンダーの盛り上がりとシンクロ。
まさにボディ上を流れる風の流れが目に見えるかのようなライン、そして造形を持っています。
ドアミラーには新デザインが採用されているようですね。
ホイールは極限まで贅肉を削られたデザインを持っていて、センター部分のマスも最小限。
ここまでセンターを軽量化できるのであれば、センターロックホイールも不要かもしれませんね。
全体的には「段差」がなく、曲面で構成されたボディパネルを持っています。
メーター周りの造形はかなり「未来っぽい」感じ。
全体的には、クラシックモデルへのオマージュといえど、「新しさ」のほうが強く押し出されているように感じます。
助手席ダッシュボードはボディと一体化。
シート後方にはスピードスターカバー。
リアセクションは残念ながらほぼエンジンが見えない構造。
なお、この個体はモックアップなので、カーボン風に見えるパーツはリアルカーボンではなく「カーボン調のシートを貼った」仕上げを持っています。
テールパイプは上に向けて2本、後ろに向けて二本。
この「上方排気」について、マクラーレンは「600LT」にて初めて採用しており、様々なメリットがあるものの、最大の利点は「乗員にその素晴らしいサウンドが届くこと」だと思われます。
ただ、欧州仕様だと「セナ」と同じく、パイプ構造の変更等によって、エキゾーストサウンドのボリュームを落とされる可能性があるかもしれませんね。
リアまわりも全体的に曲面で構成され、トゲトゲしさのない、優雅とすら言える造形を持っています。
マクラーレン・エルヴァのインテリアはこうなっている
ドアインナーパネルなど、内装の一部はボディと一体化。
これは非常にスピードスターらしいと思わせられる部分です。
操作系はかなりシンプル。
その操作の多くはインフォテイメントシステム経由にて行うようですね。
コクピットはボディから連続する形状にて再現されています。
とにかく全体を見るに、「できるだけ少ない線と面とで車体を構成しようと考えた」ということがよく伝わってくるデザインですね。
エルヴァはもともと399台限定にて企画されているものの、諸事情にて生産台数が「249台」へと縮小。
そして、ルーフはもちろんのことフロントスクリーンもない(オプションでは装着可能)という性質上、おそらくはこれを日常的に走らせる人はいないと思われ、かつ駐車場所や天候にも制限が生じるため、まずこのクルマを偶然見かける、ということはなさそうです。
他の画像はFacebookのアルバム「マクラーレン・エルヴァ」に保存中(109枚)。