>マクラーレン(McLaren) ■近況について

【動画】マクラーレン・エルバを見てきた!極端に少ない線と面で構成され、これからのマクラーレン製スーパーカーを示唆するであろう一台

2020/05/05

| 正直、もっと人気が出てもいいと思う |

L1220281

さて、マクラーレン・エルヴァ展示中との情報をいただき、マクラーレン大阪さんへ。

このエルヴァは、先日東京での展示会への搬出(搬入?)時に大雨に降られてしまったことで話題となりましたが、生産開始前のモックアップで「自走できない」仕様となっています。

まさに災難!東京でのマクラーレン・エルバ発表会のため”屋根の無い”エルヴァを移動させる際、大雨に降られて大変なことに

| しかしこれは誰のせいでもない | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/49795483258/in/dateposted-public/ さて、 ...

続きを見る

今回発売されたエルヴァはマクラーレン創業者、ブルース・マクラーレンが最初に作ったレーシングカー、「M1A ”ELVA”」へのオマージュとなるモデル。

このM1は当時高い戦闘力を誇り、「自分たちのチームにも供給して欲しい」という依頼が殺到するものの、マクラーレンはほかへと供給できるだけの生産設備を持たず、レーシングコンストラクター「エルヴァ・カーズ」との契約に生産されたという記録が残ります。

マクラーレン創始者が最初に作り、自分でドライブしたクルマと同じカラーの”エルバ”。マクラーレンの歴史はここから始まった

| なぜかマクラーレンはこれまでブルース・マクラーレンに焦点を当ててこなかった | マクラーレンが399台限定にて発売したロードスター、「エルヴァ」。この「エルヴァ(ELVA)」という名称については、 ...

続きを見る

エルヴァはやっぱり衝撃的だった

そしてこちらが実際に展示されていたマクラーレン・エルヴァ。

ボディカラーはマットブルー、インテリアはホワイト、ステッチやブレーキキャリパーはオレンジ。

L1220280

フロントスクリーンのない姿はまさに強烈(ぼくはこういったクルマが大好きだ)。

L1220278

ヘッドライトは細く薄く、そしてその「吊り上がった」角度はフロントフェンダーの盛り上がりとシンクロ。

L1220273

まさにボディ上を流れる風の流れが目に見えるかのようなライン、そして造形を持っています。

L1220271

ドアミラーには新デザインが採用されているようですね。

L1220265

ホイールは極限まで贅肉を削られたデザインを持っていて、センター部分のマスも最小限。

ここまでセンターを軽量化できるのであれば、センターロックホイールも不要かもしれませんね。

L1220264

全体的には「段差」がなく、曲面で構成されたボディパネルを持っています。

L1220257

メーター周りの造形はかなり「未来っぽい」感じ。

全体的には、クラシックモデルへのオマージュといえど、「新しさ」のほうが強く押し出されているように感じます。

L1220295

助手席ダッシュボードはボディと一体化。

L1220250

シート後方にはスピードスターカバー。

L1220247

リアセクションは残念ながらほぼエンジンが見えない構造。

なお、この個体はモックアップなので、カーボン風に見えるパーツはリアルカーボンではなく「カーボン調のシートを貼った」仕上げを持っています。

L1220221

テールパイプは上に向けて2本、後ろに向けて二本。

この「上方排気」について、マクラーレンは「600LT」にて初めて採用しており、様々なメリットがあるものの、最大の利点は「乗員にその素晴らしいサウンドが届くこと」だと思われます。

ただ、欧州仕様だと「セナ」と同じく、パイプ構造の変更等によって、エキゾーストサウンドのボリュームを落とされる可能性があるかもしれませんね。

L1220219

リアまわりも全体的に曲面で構成され、トゲトゲしさのない、優雅とすら言える造形を持っています。

L1220233

マクラーレン・エルヴァのインテリアはこうなっている

ドアインナーパネルなど、内装の一部はボディと一体化。

これは非常にスピードスターらしいと思わせられる部分です。

L1220252

操作系はかなりシンプル。

その操作の多くはインフォテイメントシステム経由にて行うようですね。

L1220300

コクピットはボディから連続する形状にて再現されています。

とにかく全体を見るに、「できるだけ少ない線と面とで車体を構成しようと考えた」ということがよく伝わってくるデザインですね。

L1220298

エルヴァはもともと399台限定にて企画されているものの、諸事情にて生産台数が「249台」へと縮小。

そして、ルーフはもちろんのことフロントスクリーンもない(オプションでは装着可能)という性質上、おそらくはこれを日常的に走らせる人はいないと思われ、かつ駐車場所や天候にも制限が生じるため、まずこのクルマを偶然見かける、ということはなさそうです。

L1220326

他の画像はFacebookのアルバム「マクラーレン・エルヴァ」に保存中(109枚)。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->マクラーレン(McLaren), ■近況について
-, , , , ,