| まさかのGノーズ。ここまでのZ愛はなかなか見ることができない |
米ドリフトチャンプ、クリス・フォースバーグ選手が自らカスタムしたS30フェアレディZが動画に登場。
同選手は350Zなどフェアレディにて競技に参戦することも多く、これまでにも何度かフェアレディZにて見事なドリフトを見せる動画も公開されていますね。
なお、今回のフェアレディZは、クリス・フォースバーグ選手が約43万円で購入してきたドンガラ、つまり何もついてないボディだけの状態から理想のクルマを作り上げたもので、彼自身の「お気に入り」だそう。
搭載されるエンジンはRB25DET
このS30フェアレディZに搭載されるのは純正のL型エンジンでも、GT-Rに積まれるRB26DETTでもなく、「RB25DET」。
このエンジンを選んだ理由は不明ですが、RB25DETは可変バルタイシステムを持つため低速トルクに優れており、かつブロックが鋳鉄であることから高い耐久性を持つことで知られ、高いブーストをかけること(とNOSの噴射)を前提にした選択なのかも。
カバー類には美しくバフがかけられていますね。
インテーク(カーボン製)やタワーバーの仕上げも申し分なく、そのほかのパーツを見ても「とんでもなく」手間がかかっている模様。
サイドから見ると、かなり車高が落ちていることがわかります。
全体的に「一部の隙もないほど」手が入っているものの、クロームのドアハンドルやウインドウモール、そしてCピラー上の「Z」エンブレムなど、オリジナルへの敬意が感じられる仕上がりが”さすが”。
フロントはなんと「Gノーズ」。
このGノーズはS30フェアレディZに北米仕様の2.4リッターエンジンを搭載した「240Z」系のひとつとして設定された「240ZG」に装着されたもの。
それまでのフェアレディZはフロントがスパッと切り落とされたような車両先端を持っていて、しかし空力を考慮してノーズを190ミリ延長したエアロパーツ、通称Gノーズが与えられています。※実際に最高速が10キロ伸びている
なお、この「G」は「グランド」を表し、しかし実際には「エロダイナ・ノーズ」が正式名称であるようですね。
フェアレディZは初代から北米での人気が高く、よって多くのカスタムやレストモッドが見られるものの、しかしこのGノーズは(おそらく)国内専用であったためか海外での「フェアレディZカスタム」には見られないモチーフ。
ただ、クリス・フォースバーグ選手はさすが「Z使い」だけあってこれを取り入れたと考えられますが、これを見ても同選手の強いZ愛が感じられます。
そして「240ZG」に装着されていたのがリベット留めのオーバーフェンダー。
もちろん今回のカスタムでもちゃんと取り入れられていますね。
ちなみにヘッドライト、テールランプともにLED。
リアにはディフューザー。
マットブラック、かつ目立たないように取り付けられているのも「さすが」。
テールにはダックテールスポイラーが装着されており、これももちろん240ZGに装着されていたもの。
ホイールは日本車のチューンに欠かせないSSR、そしてブレーキシステムはウィルウッド。
前後フェンダーにはブラックのストーンガード風アクセントが見られ、これは「カーボン製」。
フロントにストーンガード風パーツを装着するのはかなり珍しいと思います。
そしてよく見ると前後オーバーフェンダーをつなぐ形でサイドウイングも装着。リアディフューザーもそうですが、ボディからフロートして見えるので「目立たない」構造を持っていて、おそらくはそういった視覚的効果を「狙った」のだと考えられ、クリス・フォースバーグ選手は相当に高いカスタムセンスを持っていると言えそう。
インテリアも基本的にはオリジナルに即したもので、しかしゴールドのボディカラーにあわせてかベージュのアルカンターラ貼られます。
海の向こうではZフェアレディZのカスタムがアツい
日本ではオリジナルで乗るのがツウだとされるS30フェアレディZですが、海の向こうではカスタム派も多数。
こちらの「元撃墜王」が所有していたとされるフェアレディZもかなりな手間がかけられています。
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