| 改めてマクラーレンF1の完成度には驚かされる |
さて、先日発表された、ゴードン・マレー・オートモーティブ(GMA)T.50。
マクラーレンF1設計者自らの手による「F1の後継モデル」となりますが、思いのほかF1によく似ていたことには驚かされます。
そしてその類似性に驚いたのはぼくだけではなく、本職カーデザイナーのスケッチモンキー氏も同様で、今回その類似性を改めて示す動画を公開することに。
マクラーレンF1とGMA T.50はここが似ている
まずはフロント。
スケッチモンキー氏はマクラーレンF1のルーフからバンパー先端に向けてのラインについて指摘。
ぼくとしては、大きなヘッドライト、そしてその中の2つの発光エレメント、さらにはフロントフードの形状がよく似ている、と思います。
さらにはフロントバンパー。
ダクト形状は異なるものの、マクラーレンF1のバンパー先端の「つなぎ目」とGMA T.50のダクト含むフロントアンダーの形状がそっくり。
さらにはAピラー形状やルーフの曲線の類似性についても指摘。
なお、両方とも「バタフライドア」を持ち、サイドウインドウ形状も「ほぼ同じ」。
サイドのグラフィックについてはマクラーレンF1とGMA T.50とで反転しているようです。
サイドのラインもよく似ていて、フロントフェンダーからリアフェンダーにかけてのライン、サイドの切り上がってゆくラインも同じように見えますね。
ちなみにゴードン・マレーが行ったのは、あくまでも「F1の車体設計」であり、ボディをデザインしたのはピーター・スティーヴンス。
今回のT.50についてエクステアリアデザイナー名は公開されておらず、「誰の手によるのか」は不明です。
そして逆に「似ていない」のはリヤビュー。
主な理由として、T.50には「ファン」が装着されているからで、これによって両者の印象が大きく変わっています。
ちなみにこのファンは車体下部のエアを吸い上げてダウンフォースを最大化し、車体上部のエアを高速にて排出することで空気抵抗を下げる役割を持ちますが、もとはというとゴードン・マレーがF1マシン「BT46B」で採用したもの。
こちらがそのBT46B。
実際にはかなりな効果があったと言われています(そして他チームからの抗議によってすぐに禁止された)。
参考までに、マクラーレンF1では「軽量性を追求したチタン製の車載工具」「放熱性を考慮した金張りのエンジンフード裏側」「前後オーバーハングにモノを積むのを嫌がったための車体側面トランク」といった特徴もありますが、これらがT.50ではどの程度再現されているのかは気になるところです。
そのほかにも続々レビュー動画が公開中
なお、GMA T.50については、その発表前から着々と準備が進められており、各メディア/ユーチューバーを招いての動画撮影も行っていた模様。
発表と同時に数多くの動画公開されており、ここでその一部を紹介してみたいと思います。