| これでようやく「世界最速のセダン」っぽいルックスに |
さて、今日のニュース、英国車編。
まずは昨年6月に発売されたばかりのベントレー・フライングスパーに追加となった「スタイリング・スペシフィケーション」。
これはカーボンファイバー製のフロントリップ、サイドステップ、リアディフューザー、トランクリッドスポイラー等にて構成されるもの。
なお、フライングスパーは見た目が地味なためにさほど高いパフォーマンスを持つようには見えないと言われ、しかし搭載されるエンジンは6リッターツインターボW12で、これは驚愕の635PSを発生。
トランスミッションは8速デュアルクラッチ、駆動方式には4WDを採用しており、これらによって0-100キロ加速は3.8秒、最高速は333km/hというスペックを誇ります。
ボディパーツは流行の「ブラック」仕上げ
ベントレー・フライングスパー”スタイリング・スペシフィケーション”のウインドウモール、サイドギルはブラック仕上げとなり、テールランプもダークフィニッシュ。
テールパイプやリアバンパー内のクロームパーツもブラック仕上げとなっているようですね。
フロントだとグリルがブラッククローム、そしてバンパー内のインサートもブラックに。
カーボンファイバーは美しい織り目を持ち、ラッカーによるグロス仕上げを採用しています。
今回のスタイリング・スペシフィケーション登場によって、ようやくそのパフォーマンスに見合ったスポーティなルックスが与えられたということになりそうですね。
早くも「謎のロールスロイス」の姿が明らかに
つい先日、ネット上を賑わせた「謎のロールスロイス」。
これはレイスにワゴン風のボディを架装し、かつ分厚い偽装で覆われたプロトタイプですが、その画像が公開された24時間以内には「予想レンダリング」も登場しています。
そしてさらに間をおかずネット上にて公開されたのが「偽装なしの謎ロールスロイス」の姿。
文字通りレイスの上半分をワゴンボディへと改装したもので、しかしルーフは後ろにゆくに従って緩やかに傾斜するクーペ風スタイルを持ち、かなりスタイリッシュな印象も。
リアにはハッチが設けられているので「2ドアハッチバックワゴン」ということになりますが、ワゴンというよりはシューティングブレークと呼んだほうがしっくりきそう。
これが先日目撃された「謎のプロトタイプ」の中身なのかどうかは不明で、そして見たところ「ロールスロイスによるワンオフモデル」というにはややクオリティに乏しくオリジナリティも低いように思われ、もしかするとロールスロイスとは関係なく、コーチビルダーの作ったカスタムカーなんじゃないかという気もしていますが、実際のところこのクルマがなんなのかはちょっと不明。
まさに謎が謎を呼ぶという状況ではあるものの、そのうちなんらかのアナウンスがあるのかもしれません。
参考までに、シューティングブレークとはワゴンの一種で、「スポーツカーをワゴンにしたもの」と捉えられることが多いようです。
クルマのボディ形状(クーペやカブリオレ等)は基本的に馬車の形状に由来していますが、このシューティングブレークも例にもれず、シューティングとは「狩り(貴族の行うハンティング)」、ブレークは「(上部分がない)フレームだけの馬車」という意味合いがあり、こういったワゴンの荷台に狩猟用の装備を積み込めるようにしたものが”シューティングブレーク”とも言われます。
なお、「ワゴンボディ」なのは(長い)猟銃を積むためなのかもしれません。
ちなみに英国では、狩猟を行う人を「スポーツマン」と呼ぶことがあり(狩猟はまさに貴族のスポーツ)、アストンマーティンはかつて、「V8」をベースにした「V8スポーツマン」なるシューティングブレークを少量生産していますが、これこそまさに「シューティングブレークのルーツ」をよく表した、貴族向けのクルマなのでしょうね。