| 新スポーツシリーズは「全車ハイブリッド」とのウワサ |
マクラーレンが「620R」に対してニューオプション、MSO R Packを追加する、と発表。
現時点だと、これを選ぶことができるのは欧州、中東、そしてアフリカのみだそうですが、内容としてはカーボン製リアウイングにルーフシュノーケル、フェンダールーバー、スーパースポーツエキゾースト、内装にはカーボンインテリアパックが装着されるもの。
ちなみに620Rはレーシングカーである570GTの公道走行バージョンという位置づけで、当然ながらレーシングカーに準ずる装備を持つスパルタンモデルです。
搭載されるエンジンは3.8リッターV8ツインターボ、出力は620馬力、そして0-100km/h加速はわずか2.9秒。
MSO R packなしでも時速250キロの時点で185kgというダウンフォースを発生し、調整式ダンパーそしてカーボンセラミックブレーキを持っています。
ルーフ上のシュノーケルは「マクラーレンF1ロングテール」から
なお、このシュノーケル(エアスクープ)はかつてマクラーレンF1ロングテールに採用されたパーツがモチーフ。
当然ながら実際に機能し、吸気音をより大きく聴かせてくれるようですね。
こちらはフロントフェンダー上のルーバー。
なお、チタン製エキゾーストシステムについては、音量が5デシベルアップするほか、よりシャープで特徴的なサウンドを奏でる、とのこと。
こちらはインテリアのカーボンパーツ。
これらトータルで(本国だと)25,000ポンドに設定されており、個別に購入するよりはかなり安く設定されているようですね。
マクラーレンは「新」スポーツシリーズをテスト中
そしてこちらは540や570系の属する「スポーツシリーズ」のリニューアル版。
つまり540Cや570S等の置き換えということですが、今回このプロトタイプが目撃されるのは二度目。
おそらくはコロナウイルスの関係にてテストできない時期が続いていたのだと思われますが、フロントの偽装(メッシュ部分)から覗く本来のバンパーはかなり高い完成度を持っているようで、このモノモノしいカモフラージュの下にはほぼ市販バージョンに近い姿が隠れているのかもしれません。
なお、車体横には「ハイブリッドプロトタイプ」の文字。
次世代スポーツシリーズはすべてハイブリッドに置き換えられるとも言われ、それが事実であれば、スーパーカーメーカーとしては先陣を切ってそのエントリーモデルをハイブリッド化するということになり、これが吉と出るか凶と出るのかはちょっと判断がつかないところです。
マクラーレンは現在、販売不振にあえいでいる状況だと言われますが、これが起爆剤となり、状況を打破してほしいものですね。
なお、マクラーレンは最近「セイバー」なる商標を登録しており、今後の車名には「数字とアルファベット」ではなく、モデル名を付与するとも明言しており、このセイバーが次世代スポーツシリーズの名称ではないか、とも見られています。
参照:Motor1