| もうちょっと金としての価値があると考えていたが |
さて、ここ最近価格が上がっているのが「金(ゴールド)」。
たとえば、2019年10月にはグラムあたり5,223円だった金が今では6,497円に上昇しており、これは株式(NYダウ)よりも大きな値上がりとなっているわけですね(2000年の平均に比較すると、2020年の平均は7倍にまで上がっている)。
そして今回、CRMジュエラーが「ロレックスのゴールドモデルは、ゴールド(金)だけとして見たときに、どれくらい価値があるのか」を検証した動画を公開しており、その内容が非常に興味深かったため、ここで紹介したいと思います。
金無垢のロレックスは「金」としてどれくらいの価値があるのか
ロレックスは多くの「金無垢」腕時計をリリースしていますが、ぼくがいつも気になっていたのが「いったいどれくらいの金を使用しているんだろうな」ということ。
ただしそれを知ることは今まで叶わず、しかし今回CRMジュエラーはロレックスを分解することでそれを正確に計測しています。
まず、今回の対象となったのは「ロレックス・デイデイト40(Ref.228238)」。
アメリカでの定価は39,000ドルに設定されています。
これを時計職人が分解し、金の重量を計ることで、その「金としての価値」を推し量ろうということですね。
そしてロレックスをサクサクと分解してゆきますが、その手順もなかなかに興味深く、「こうやって分解するのか・・・」という部分も。
そしてこちらが分解した状態。
針ももちろんゴールド製ですが、そう大きな質量ではなく(0.1g以下)、今回は手間を考慮してムーブメントはバラさないことにしたようですね。
金無垢モデルといえど、素材は「24K」ではない
ただ、重要なのは、腕時計の素材としてのゴールドは「24K」ではなく、計測の結果、24Kの75%をゴールドの質量として計算しています(17.97K)。
そして各パーツの重量を計測!
計測した重量に現在の金の価格を掛けると8,156ドルという数字が算出されますが、これは腕時計本体価格の20%という衝撃の価格となっています。
思ったよりも少なかったな・・・というのが偽らざる心境で、しかしそう考えると貴金属を使用したモデルにつき、ロレックスとしては「かなり儲かる」ということも推測可能。
当然のことですが、多くのメーカーが(腕時計にかかわらず)アップマーケットに移行するのは利益単価の向上を目指しているからで、高額な製品であればあるほど、一般にはそこに含まれる利益が大きくなります。
こちらもCHECK
-
自動車28ブランドの利益率公開!フェラーリは1台売って1023万円の利益。日産が同じ額を稼ぐには926台を売らなくてはならない・・・
| わかってはいたが、フェラーリの利益率は圧倒的だった | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/42476453525/in/album-72157 ...
続きを見る
たとえばポルシェだとボクスターの利益率は27%くらい、しかし911ターボの利益は率は49%だと聞いたことがあり、つまり原価率はボクスターのほうが高い、ということに。
参考までに「馬力あたりの価格」だとボクスターが27,066円、911ターボSだと44,492円なので、ここから見ても上位モデルのほうが「利益が厚いのでは」ということも予想することができますね。
あわせて読みたい、関連投稿
-
セレブ向けロレックス「ヨットマスター40(116655)」を買った!ゴールドでもそれほど「露骨」ではなく気軽に身につけることができそうだ
| 思ったよりも黒っぽい | さて、ロレックス・ヨットマスター40(116655)を購入。直近で購入する予定はなかったものの、しかしずっと欲しいとは考えていて、今回偶然にも定価にて新品を手に入れるチャ ...
続きを見る
-
ロレックス正規店販売店に聞いてみた!「購入規制導入後に買いやすくなったの?」「コロナウイルスの影響は?」
| 正直、ロレックス正規販売店での状況はほとんど変わってない | さて、コロナウイルスの影響にて大きく相場の崩れたロレックス。かなり価格(相場)が下がってきたこともあり、さらには購入規制が導入されてし ...
続きを見る
参照:CRM Jewelers