【動画】新旧（991.2/992）ポルシェ911ターボSの加速対決！もはや992型911ターボSはハイパーカーの領域に

｜　991.2型911ターボでも十分すぎるほど速いクルマだったが　｜

さて、Carwowが新旧ポルシェ911ターボSを競わせる動画を公開。

この新旧とは991世代後期（991.2）の911ターボS、そして992世代の911ターボS。

スペックだけを見てみると、991.2型911ターボSに積まれるのは572PSの3.8リッター・フラットシックス、992型のエンジンもやはり3.8リッター・フラットシックス、しかし出力は640PSにも達します。

ポルシェはいかにして70PSもの出力向上を達成したのか

なお、この「約70PSアップ」というのはポルシェの歴史上でも相当に大きなアップ幅ですが、ポルシェ911シリーズのチーフエンジニア、フランク・シュテファン・ウォリーザー博士いわく「エンジンをショートストローク化し、圧縮比を9.8：1から8.7：1へと下げた」とのこと（これによってブースト圧を上げたのだと思われる）。

加えて「20〜30馬力程度のパワーアップだとほぼ体感できないが、70馬力も違うとそのフィーリングはまったく異なる」とも述べています。

実際のところ、「リアエンジン、4WD」というパッケージングは変わらないものの0−100km/h加速は2.9秒から2.7秒へと大きく向上しており（PDKは7速から8速へ）、まさにハイパーカースレイヤーと言われるほどのパフォーマンスを発揮することに。

やはり結果は日を見るよりも明らかだった

そして実際に991世代後期（991.2）の911ターボS、そして992世代の911ターボSとの加速を試した結果ですが、まさにスペック通りの結果に。

当然といえば当然ですが、991.2世代の911ターボSとてマクラーレン720Sに唯一対抗しうる加速王として知られ、世界最速のうちの一台ではありますが、こうもあっさりと新しい世代に王座を譲り渡すのはさすがに驚きでもありますね。

なお、ポルシェがフルモデルチェンジを行うのは「そのモデルが古くなったから」というよりも「そのモデルを超える技術的進歩が得られたから」と捉えるほうが正しく、無意味なモデルチェンジを行わないことでも知られるので、わざわざモデルチェンジを行うということは「明らかに先代を超えるパフォーマンスを獲得したから」ということになりそうです。

実際のところ、かのワルター・ロール氏も「991世代の911ターボはあまりにも完璧で、これ以上のクルマを作るのは難しいだろうと考えていた」とコメント。

しかしポルシェのエンジニアたちはあっさりとこの予見を覆すこととなっており、この勢いを見るに、ハイブリッド版の911、そして次期911ターボ/ターボSもまた、規格外の速さを手に入れることになるのかもしれません。

新旧ポルシェ911ターボSが加速対決を行う動画はこちら

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参照：carwow