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【動画】マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーのコレクションが公開!T.50そして所有するクルマについて語る

2021/04/18

マクラーレンF1設計者、ゴードン・マレーのコレクションが公開

| 所有するクルマの3/4が重量800kg以下 |

さて、トップギアが「ゴードン・マレーのガレージ」を動画にて公開。

ゴードン・マレーというとかのマクラーレンF1の設計者として知られ、ここ最近だとT50の発表にて世に名を轟かせたところです。

なお、ガレージを構成するクルマを見ると、けしてハイパワーなクルマやスーパーカーが好きなわけではなく、軽量でシンプルなクルマを好む人物だということがわかりますが、この中で最も重いのはメルセデス・ベンツSLRマクラーレンの1,600kg(マクラーレンつながりで所有しているのだと思われる)。

しかしこれを除くとほかは軽量なクルマばかりで、実際にコレクションを構成する3/4が800kg以下だと紹介されています。

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ゴードン・マレーはアルピーヌA110を高く評価

こちらがゴードン・マレー氏のデザイン事務所、IGM(イアン・ゴードン・マレー)の外観。

なお、ゴードン・マレー氏はT.50開発の際に「アルピーヌA110がベンチマーク」だと述べたことも(それまでは優れたハンドリングをもつクルマとしてロータス・エヴォーラを挙げていた)。

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こちらは設計室。

製図に使用する機器を見ても、ゴードン・マレーは今でも「アナログ派」のようですね。

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なお、同氏がはじめて設計したのは「IGMフォード」で、これは「フォード」と名がつくものの、フォードのエンジンを積んでいるというだけでフォードとは関係のない、自身によるオリジナルのレーシングカーです。※19歳のときに、275ドルで製造した

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ゴードン・マレーはレーシングデザイナーからロードカーのデザイナーへ

ゴードン・マレーは1964年に南アフリカにて生を受けますが、大学にて工学を学ぶ傍ら製図工としてそのキャリアをはじめます。

1969年にはイギリスに渡ってブラバムにて職を得ることになり、そこではBT42、BT46、そしてBT46B(そう、あのファンカーだ!)を設計。

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その後はBT49、BT52、BT55等を設計した後に1986年にはマクラーレンへと移籍することになり、かの有名なMP4/4を設計することになりますが、1988年のF1グランプリでは16戦中15戦で勝利をあげるという記録的な成績を残すことに。

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この際積まれていたのはホンダ製エンジンですが、同氏はホンダ製パワーユニットの高い信頼性に惚れ込んでおり、マクラーレンF1にもホンダエンジンを積みたがっていたと言われます(ホンダがそのオファーを断り、結果的にBMW製エンジンを積むことになった)。

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結果的に1991年から2004年までマクラーレンに在籍することになりますが、そこで手掛けたのがマクラーレンF1(1993年)そしてメルセデス・ベンツSLRマクラーレン(2004)。

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マクラーレンF1は1995年のル・マン24時間レースで1/3/4/5位を占めるなど目覚ましい活躍を見せており、これは現在に至るまで「伝説」として語り継がれていますね。

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マクラーレンを離れた後はグループ・ロータス、ヤマハ、TVR等との協業を行っていますが、ヤマハとの間では「MOTIV」を発表し、TVRにおいては「グリフィス」の量産に手を貸していて、ここで使用されたのがカーボンファイバーとスチールとを使用した「iStream」という複合構造を持つシャシー。

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ただし残念なことにヤマハはその後に市販を計画した「スポーツライド」を発売できず、TVRも今に至るまで生産を開始できていないという事実があり、そういった経緯が「じゃあ自分で作るわ」ということでT.50の発売へと彼を向かわせたのかもしれません。

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誰もマクラーレンF1のようなクルマを作ることはできない

なお、ゴードン・マレーはT.50の開発をはじめることになった経緯として「誰もマクラーレンF1のようなクルマを作れず、後継といえるモデルも登場しないから、自分がそれを超えるクルマを作ることにした」と語っています。

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そして「誰もデザインや軽量性やドライバビリティやV12サウンド、ロードインフォーメーション、些細なディティールにはこだわっていない」と述べ、そこで誕生したのがT.50であり、実際にこれはマクラーレンF1直接の後継と言っていい内容を持っている模様。

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とにかく今回の動画では様々なことが語られていますが、同氏のルーツ、そして考え方がよく分かる動画となっています。

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ちなみに同氏の父親はバイクレーサーだった、とのこと。

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ゴードン・マレーがマクラーレンF1後継とも言えるT.50、そして自身のコレクションを語る動画はこちら

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参照:Top Gear

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