超希少、ランサーエボリューションIVの限定モデル「FQ-320」を懸賞で引き当てた男。その24時間後には単独事故にてランエボを廃車にしてしまう

｜　よくあるといえばよくある出来事ではあるが　｜

さて、英国にて、「懸賞でランサーエボリューションIXを引き当てたのち、わずか24時間以内に廃車にしてしまった」男が登場。

この懸賞は「Dream Car Giveaways」が運営するもので、費用を払って「チケット」を購入し、あとはそのチケットが当たっているかどうかを待つという形式を採用し、欧米では（Omaze等で知られる通り）非常にメジャーなタイプの懸賞です。

多くの場合は「何枚でも」チケットを購入することができ、「高額な」チケットであればあるほど当選確率が高くなるというもので、合法に運営されていることでも知られます。

いったい当選者の身に何が

そして今回は三菱ランサーエボリューションIX FQ-320が景品として選ばれ、見事これに当選したのはアダムさんなる人物。

Dream Car Giveawaysでは、当選者が確定した時点でSNSや公式サイトに車両と当選者の情報を記載することになりますが、これによると三菱ランサーエボリューションIX FQ-320の走行距離は7万マイル、整備記録は全て揃い、いくつかのライトチューンが施されるものの無事故のクリーンな個体です。

こういった情報がSNS上に公開されて24時間もたたないうちに今回の事故が報じられることとなったわけですが、事故の詳細は不明ながらも「単独によるクラッシュであり、ドライバーは無事、ほかに死傷者はなし、しかしクルマは廃車」とのこと。

アダムさんが保険に入っていたのかどうかはわかりませんが、入っていなかったとしたら保険金は支払われず、せっかく当選したクルマをフイにしてしまったということに。

最初の「チケット」購入にいくら支払ったのかはわからないものの、懸賞での当選品だけに、保険金が支払われないとしても「チケット購入代金の損失」だけですみ、かつ怪我がなかったのであれば、これはこれでいい思い出になるのかもしれません。

本人からすると「一夜にして天国から地獄へと」といった感覚かもしれませんが、懸賞自体がギャンブルのようなものですし、必要以上に落ち込むこともなく、「またどこかで取り返せる」くらいに考えて前向きに生きるほうが建設的なのでしょうね。

三菱ランサーエボリューションIX FQ-320はこんなクルマ

三菱ランサーエボリューションIX FQ-320は英国限定にて発売された特別モデルで、当時ランエボIXに用意された限定シリーズ「FQ-300、FQ-320、FQ-340」のひとつ。

数字は出力を表し、よって320馬力を発生するということになりますが、英国三菱のラリーアート事業部とHKSとの共同開発によるアップグレードキットを搭載しており、当時の新車価格は29,999ポンド。

パワーアップの他にはリアスプリングを短縮して安定性とグリップを向上させているほか、フロントバンパーの形状、ヘッドライトとテールランプも変更され、リアウイングは中空へ、ホイールはさらに軽量仕様へと変更されるなど、かなり特別感の高い、そして希少な一台でもあります。

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参照：Drive, Dream Car Giveaways