｜ いまだかつて、ここまでデロリアンを改造した男は存在しなかった ｜
デロリアンのフロントにエンジンを積むのは「まさか」の発想
さて、世界中にはたくさんの（ぼくを含めて）デロリアンのファンがいますが、今回はなんと（リアエンジン車である）デロリアンのフロントにV8エンジンをスワップしてしまったドリフトカーが登場。
ちなみに映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」にてデロリアンが（トレーラーから）登場したシーンでは、本来のV6ではなく、別に録音したV8のサウンドが当てられていたものの、当時それに気づいた人は皆無に近かったとも言われます。
つまり、バック・トゥ・ザ・フューチャーに登場するまで、米国においてもデロリアンはまったく「一般には知られていなかった」クルマということになりますが、それでも実際にデロリアンが劇中にて使用されることになったのはスタッフの「デロリアン愛」があったからこそだと言われ、配給会社からの「マスタングを使え」という圧力にも屈しなかった結果、今のデロリアンの地位があるということですね。
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あるドリフトドライバーがデロリアンのカスタムを思いつく
そして今回デロリアンをカスタムしたのは、フランス人ドリフターであるアレクサンドル・クローディン氏。
同氏はネットフリックスのカースタント番組「ハイパードライブ」にも（ダッジ・チャレンジャーにて）登場したドリフトドライバーです。
今回同氏がパワーユニットとして選んだのは豊富にタマ数があり、チューニング用パーツも出回っているシボレー製のLS V8。
しかもフロントではなくリアに積むというのはなかなかに思いつかない発想かもしれません。
なお、この「フロントにV8が入った」理由として、デロリアンのボンネット位置が高いというものがあるかと考えられますが、デロリアンはリアエンジン車にしてはノーズの位置が高く、それは「当時の法規に定められていたヘッドライトの位置を守ろうとした結果、この高さになってしまった」ため。
つまりデロリアンはヘッドライトの位置を高くせねば登録できなかったためにノーズが上げられており、あわせて高くなったボンネット内にV8を（ちょっとはみ出しているけれど）収めたということになります。
参考までに、デロリアンのシャシーはこういった「Xボーン」フレームです。
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しかもデロリアンにオーバーフェンダー
さらにアレクサンドル・クローディン氏は前後にオーバーフェンダーを装着し思いっきりローダウン。
ヘッドライト内部も現代風に（LEDもしくはHID）。
なお、フロント開口部は相当に小さく、これでV8エンジンを冷却できるのかどうかは不明ですが、もしかするとラジエターはリアに搭載し、フロントまで冷却水を循環させているのかも。
室内は完全ドリフト仕様。
シンプル、しかしクオリティの高い仕上がりです。
ロールケージもガッチリ。
助手席においてあるのはホバーボード、そして左右シート中間にはフラックスキャパシター（次元転移装置）も。
このあたりを見ても、同氏がデロリアンおよびバック・トゥ・ザ・フューチャーに対して強い情熱を持っていることがわかります。
実際に走ってみたらこうなった
今回、アレクサンドル・クローディン氏はこのデロリアンの完成を祝い、その走りを披露する動画を公開。
ホバーボードをリアに乗せ、マーティの扮装にて登場します。
シートには「ドリフト・トゥ・ザ・フューチャー！
ちゃんとカレンダーも搭載（これは別のレプリカを撮影したものかもしれない）。
送信機も用意（これも別のレプリカから借りたのかも）。
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その後動画では実際に迫力のドリフトを披露し、その後一般道へ。
ステンレスボディにグラフィティ調のステッカーがカッコいい！
走行中にはガルウイングドアを開け・・・
ヒャッハー！
同氏はその製作過程や完成状態を自身のインスタグラムにて公開していますが、その内容はデロリアンのファンであれば「必見」です。
フロントエンジンに改装されたデロリアンがドリフトを披露する動画はこちら
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