| やはりターボエンジンはカタログ値を超えての出力を発揮する場合が多いようだ |
中東を中心に新型ランドクルーザーのカスタムが加熱しそう
さて、発表されたばかりの新型ランドクルーザーを早速入手しシャシーダイナモにて計測したショップが登場。
新型ランドクルーザー(ランクル300)ではV8エンジンがなくなり、かわりにV6エンジンを搭載していますが、出力そのものは4.6リッターV8の318馬力/460Nmから大きく向上し、3.5リッターV6ガソリンターボだと415馬力/650Nmというパワフルぶりを発揮します。
実測値は370馬力
そして実際にEKanoo Racingが新車のランドクルーザーをシャシーダイナモにかけてパワーチェックを行ったところ、その数値は370馬力。
公称値の415馬力よりも低いじゃないのということになりそうですが、自動車メーカーが表示している数字は「エンジン単体」での数字であり、4WDだと一般に20%〜25%くらいの(トランスミッションやデフ等での)パワーロスがあると言われるので、そのロスを勘案するに「じゅうぶん415馬力は出ている」とも考えられます。
なお、従来型ランドクルーザーのエンジンはV8といえども自然吸気、しかし新型ランドクルーザーのエンジンは「ターボ」。
そしてターボエンジンらしく強大なトルクを誇っており、さらにはトランスミッションも6速から10速へと変更されており、おそらく走った感じでは「従来型ランクルと新型ランクルとではまったくの別モノ」なのかもしれませんね。
参考までに、日本だとカタログ値記載のエンジン出力を計測する場合、 JIS規格では「エンジンに補機類を装着した状態」だと定義していて、これはエンジンにラジエターと冷却水の循環に関する装置、排気管(エキゾーストシステム)、エアクリーナーなどを装着した状態で、トランスミッション以降は「ナシ」。
一般に「トランスミッション以下」のコンポーネント、パーツによってロスされるのはFFで10%くらい、FRだと10%~15%、4WDだと20%~25%だとされています。
そしてこれまでには様々なパワーチェック動画が公開されていますが、一般にターボエンジンは「カタログ値よりも高い数字(補正後)」が出ることが多いようですね。
目指すは500馬力
そしてこのEKanoo Racingは、V6ツインターボエンジンを415馬力から500馬力にまでパワーアップさせるといい、つまりはここから85馬力ほども出力を向上させるということに。
さすがにターボといえどここから85馬力というのはけっこうな数字であり、おそらくはECU打ち替えもしくは交換によるブーストアップ、エアクリーナーやマフラーなど給排気系の交換の交換に加え、タービンも交換することになるのかもしれません。
新型トヨタ・ランドクルーザーをシャシーダイナモに載せてパワーチェックを行なう動画はこちら
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