フェラーリの中古市場に異変！F430の「マニュアル・トランスミッション」車の相場が急上昇しF1マチック車の2倍、さらには16Mの価格を超える例もあるようだ

｜　新車時だとマニュアル・トランスミッションよりもF1マチックのほうが圧倒的に人気だったが　｜

新車時に「人気がなく」売れなかったクルマが後に「希少価値」によって高額になることは珍しくない

さて、フェラーリの「自然吸気」エンジンを積むV8ミドシップモデルの値上がりが著しいという話を以前にお伝えしましたが、ここ最近は「マニュアル・トランスミッション」搭載フェラーリの価格が（ハンパではないレベルで）急上昇している模様。

現在はマニュアル・トランスミッションを持つフェラーリが生産されなくなって久しく、その状況がMT車の高騰を招いているということになりそうではあるものの、行き過ぎたエレクトリック化への反動なのか「レトロ」なクルマへの注目が集まっているともいい、MTは「レトロ」「失われてゆく技術」を象徴するものとして再注目されているのかもしれません。

マニュアル・トランスミッション搭載フェラーリは、そうでないフェラーリの2倍の値をつけることも

そして驚くべきは、F430や360モデナについて、マニュアル・トランスミッションを持つ個体の場合、そうでない（F1マチック搭載の）個体に比べると倍の価格をつけることもあるとされ、つまりは通常のF430が「499台限定モデルの」16Mよりも高額になるケースもある模様。

フェラーリF430は「マニュアル・トランスミッションが用意された最後のV8ミドシップ・フェラーリ」で、発売時の価格はMTが2400万円、F1マチックでは2547万円に設定され新車だとF1マチックのほうが高価であったにもかかわらず「圧倒的に」人気があり、マニュアル・トランスミッションは逆に「少数派」。

しかし現在の中古市場では人気と価格が逆転しており、これはV8ミドシップのみにとどまらず、V12エンジン搭載モデルとくに599GTBでは「億」に到達する個体もあるようですね。

そしてマニュアル・トランスミッション搭載が故に「億」をつけるクルマとなるとポルシェ911Rが思い出され、やはりマニュアル・トランスミッションの中古価格は高くなるというのは疑いのようのない事実なのかもしれません。

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