| たしかにオリジナルのエミーラよりも、フランク・ステファンソン版エミーラのほうが良いような気がする |
どうやらフランク・ステファンソンは、シンプルで優雅なデザインを好むようだ
さて、自動車業界でもっとも影響力があると言われるデザイナーのひとり、フランク・ステファンソン。
同氏はこれまでにも数々の自動車メーカー、そしてピニンファリーナでもデザインを担当しており、R50世代のBMWミニやBMWX5、マセラティではMC12 / クワトロポルテ、マクラーレンではMP4-12C / 675LT / P1 / 570S / 720Sのデザインを行い、フェラーリだとF430 / 612スカリエッティ / FXX / 599GTBフィオラノ、フィアットではブラーボ / ブラーヴァといったクルマを手掛けたことで知られます。
ここ最近、クルマのデザインに対する評論、そしてデザインを修正するといった動画シリーズが好評を博しており、直近だとフェラーリ296GTBのデザイン論評を公開していますね。
-
【動画】元フェラーリのデザイナーがフェラーリ296GTBを斬る!「素晴らしいデザインだが、自分ならこうする」。よりフェラーリらしい修正デザインを公開
| フェラーリ296GTBのデザインは賛否両論あるようだ | とくにヘッドライトについては議論の対象となっている さて、デザイン的評価が分かれる新型フェラーリ「296GTB(ぼくは肯定的)」。一部の人 ...
続きを見る
フランク・ステファンソンはエミーラに対してこう思う
そして今回はロータスの最新モデル、「エミーラ」について。
このエミーラは、この前に発表されたピュアエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」にて採用されたデザインの流れを汲みますが、全体的にはシンプル、そして落ち着いたデザインだと評価しています。
フロントについては手を加える部分はない、とのこと。
ただ、サイドについてはいくつか手を加えていて、アンダーの「大きくえぐられた」シェイプがおとなしくなり、ブラック部分の面積が減少。
リアクォーターウインドウの面積もちょっと増加しています。
逆に、リアフェンダー上のエアインテークはぐっと大きく変更され、これに伴いリアフェンダーの形状が変更。
こういった部分を見ても、同氏はエミーラを「シックに」仕上げたいと考えているのだということがわかりますね(やはりシンプルで優雅なデザインを好むようだ)。
反面、リアは大きく変更
ただしフランク・ステファンソンはエミーラのリアに対しては大きく変更を加えており、その印象がけっこう大きく変わることに。
Cピラー部分のバッジが「ロータス」に、そしてリアウインドウの両脇がシンプルに、そしてテールランプのバー部分が上下2本に、そしてバンパー左右のダクトが大きく「ハの字」に、そしてリアバンパー左右端の下部分がちょっと短く(上に)、そしてテールパイプは2本出しとなっています。
ちなみに、テールランプが「楕円」のような形状となっているのは、「エリーゼのリアセクションをイメージしたため」なのだそう。
フランク・ステファンソンがロータス・エミーラに対して評価を行い、デザインを変更する動画はこちら
合わせて読みたい、フランク・ステファンソン関連投稿
-
【動画】元ピニンファリーナのデザイナーが「ホンダS2000コンセプト」を公開!なおS2000の前身であるSSMコンセプトはピニンファリーナの作品
| ホンダS2000は2024年に復活すると言われるが | さて、2017年までマクラーレンに在籍し、P1など現在のマクラーレンにつながる「顔」を作ったデザイナー、フランク・ステファンソン。今回、自分 ...
続きを見る
-
「製造第一号」のマクラーレンP1が競売に登場!デザイナーであるフランク・ステファンソンからの手紙、そしてヒストリーブックが付属する価値ある一台
| 2018年にはバッテリー載せ替え済み、大規模メンテナンスも実施 | さて、かつては「ラ・フェラーリ」「ポルシェ918スパイダー」とともにハイパーカー御三家の一角をなしたマクラーレンP1。そして今回 ...
続きを見る
-
【動画】720Sまでのデザイン担当がアルトゥーラを「8.5点だな」と評価。マクラーレンはデザイナーが交代したセナあたりから変調をきたしたような気がする
| マクラーレンはなんとしてもフランク・ステファンソン氏を慰留すべきだった | さて、マクラーレンに2008年から2017年まで在籍し、そのデザイン言語を作り上げたデザイナー、フランク・ステファンソン ...
続きを見る