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エンツォフェラーリが4億2000万円で取引されて今までの最高記録を打ち立てる!エンツォフェラーリは2008年の相場に比較すると4倍にまで値上がりしていた

2021/08/15

エンツォフェラーリが4億2000万円で取引されて今までの最高記録を打ち立てる!エンツォフェラーリは2008年の相場に比較すると4倍にまで値上がりしていた

| ただしローマ教皇の出品した”500台目の”エンツォフェラーリの600万ドルは除外 |

今後もフェラーリの価値が下がることはないだろう

さて、エンツォフェラーリが380万ドル(日本円で4億2000万円)で取引され、エンツォフェラーリの最高値を記録することに(ローマ教皇、ヨハネ・パウロ2世より出品された600万ドルは別として)。

エンツォフェラーリはフェラーリの創業55周年を記念して発売された限定スーパーカーで、2002年から2004年の間に400台が生産されており(本来の計画では399台だったが、ヨハネ・パウロ2世がオーダーした1台がプラスされて400台)、F1にインスパイアされたノーズや自然吸気の6.0リッターV12など「フェラーリらしい」要素を備えます。

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デザインインスピレーションは「ガンダム」から

なお、このエンツォフェラーリのデザインは当時ピニンファリーナに在籍していたケン・オクヤマ(奥山清行)氏で、自身の著書「ムーンショット デザイン幸福論」の中にて、「ヘリに乗ってエンツォフェラーリのデザインを確認した(当時の)フェラーリCEO、ルカ・ディ・モンテゼーモロ氏に、ピニンファリーナがデザインを提示したところ一瞬で却下され、そこでピニンファリーナから別案を持ってくるように指示され、15分で別に進めていたデザイン案を仕上げて提出したところOKが出た」と記しています。

さらに後年になり、そのデザインのインスピレーションはガンダムだったということも明かしていますね。

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搭載されるのは上述のとおり自然吸気6.0リッターV12エンジンで最高出力は651馬力/最大トルクは485ポンドフィート、トランスミッションはF1と命名された6速自動マニュアルトランスミッション(駆動輪は後輪のみ)、ボディパネルはカーボンファイバー製、ボディサイズは全長4702×全幅2035×全高1147ミリ、車体重量は1255kg(ドライウエイト)。

それまでのスペチアーレとは大きく異なり、アクティブエアロやトラクションコントロールを備えるなど近代的な装備を持つことも特徴です(同時期に発売されたポルシェ・カレラGTが予定販売台数を売り切ることができなかったのは、エンツォフェラーリとは異なり3ペダルだったことも大きいと言われる)。

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ボディカラーはロッソ・スクーデリア

そして今回落札されたエンツォフェラーリは「353マイル(1600キロ)しか走っていない」「ボディカラーがロッソ・スクーデリア」というところが高値売買に結びついたと考えて良さそう。

なお、信じられないことですが、アメリカに存在する「ロッソ・スクーデリア」のエンツォフェラーリはこの一台のみだと言われています。

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ちなみに「エンツォフェラーリはどれくらい値を上げているのか」と気になって過去のRMサザビーズにおける落札価格を調べてみたところ、おおよそこういった感じ。

ここ数年はあまり価格が動いていないこと、しかし2008年あたりと比較すると3倍くらいになっていること(今回の例に限っていえば4倍)、やはりレッドの価格が高いこと(さすがはリセールレッド)がわかりますね。

エンツォフェラーリの落札価格

  • エンツォフェラーリ(ブラック)・・・2450000ドル(2021年/2億7000万円/予想落札価格)
  • エンツォフェラーリ(イエロー)・・・2500000ドル(2021年/2億7500万円/予想落札価格)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・2640000ドル(2020年/2億9000万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・2782500ドル(2020年/3億1000万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・1800000ポンド(2019年/2億7600万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・2000000ユーロ(2019年/2億4000万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・1937750ポンド(2019年/2億9700万円)
  • エンツォフェラーリ(ブラック)・・・2311000ユーロ(2017年/3億円)
  • エンツォフェラーリ(ブルー)・・・1805000ユーロ(2017年/2億3500万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・2200000ユーロ(2017年/2億6000万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・2695000ドル(2017年/2億9800万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・1400000ポンド(2016年/2億1500万円)
  • エンツォフェラーリ(ブラック)・・・1568000ユーロ(2016年/2億円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・3300000ドル(2015年/3億6500万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・1870000ドル(2015年/2億円)
  • エンツォフェラーリ(イエロー)・・・1260000ユーロ(2015年/2億円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・952000ポンド(2014年/1億5000万円)
  • エンツォフェラーリ(ブラック)・・・1925000ユーロ(2014年/2億5000万円)
  • エンツォフェラーリ(イエロー)・・・868000ユーロ(2014年/1億1300万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・1069600ユーロ(2014年/1億4000万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・720000ユーロ(2010年/9336万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・830500ドル(2010年/9200万円)
  • エンツォフェラーリ(ブラック)・・・1050000ドル(2009年/1億1600万円)
  • エンツォフェラーリ(シルバー)・・・852500ユーロ(2008年/1億1000万円)
  • エンツォフェラーリ(レッド)・・・770000ユーロ(2008年/9900万円)
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このエンツォフェラーリのインテリアはこうなっている

そしてこちらは今回高額にて取引されたエンツォフェラーリのインテリア。

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ブラックレザーにレッドの組み合わせという、これまた人気が高そうな組み合わせです。

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ちなみにクラシックカーやスーパーカーの価格はコロナ禍において大きく上がったと言われており、もしかするとこの「4億2000万円」は今後のひとつの基準となるのかもしれませんね。

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