| あまりにウーヴェ・ゲンバラの息子にとっては厳しい判決内容に |
ただし先に実車を発表したのは息子のマーク・フィリップ・ゲンバラのほうだった
さて、とにかく血なまぐさい闘争から抜け出すことが出来ないゲンバラ。
今回、ゲンバラ設立者であるウーヴェ・ゲンバラの息子、マーク・フィリップ・ゲンバラが「ゲンバラの名を不正に使用している」との判決を受け、今後ゲンバラの名を一切使用できなくなるという危機に直面しています。
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ことの流れはこうなっている
どうしてこうなったかというと、まずはウーヴェ・ゲンバラが自社(ゲンバラ)の経営に行き詰まってマフィアからお金を借りてしまい、しかし返済ができなくなった後に行方不明になり、後に南アフリカで「ビニールに包まれた死体」となって発見されたというスキャンダルがことの発端。
その後ゲンバラは創業者一族の手を離れ、他の人の手に渡ってしまったわけですが、そこでウーヴェ・ゲンバラの息子であるマーク・フィリップ・ゲンバラが設立したのがMP(マーク・フィリップ)ゲンバラという会社。
そしてもともとの、しかし今では経営者が入れ替わったゲンバラ(Gemballa GmbH)が、新しいMPゲンバラ(MP Gemballa GmbH)に対し、「まるでゲンバラの事業を継承しているかのように振る舞い、ゲンバラの正当な後継者であると主張することで、ゲンバラを貶めるばかりか、自身のビジネスを有利に進めようとしている」という訴訟を起こしたわけですね。※左の美青年がマーク・フィリップ・ゲンバラ
そして今回、シュトゥットガルト地方裁判所とケルン地方裁判所が発表した司法上の禁止命令により、マーク・フィリップ・ゲンバラは「ゲンバラとMPゲンバラとを関連付ける」一切の行為ができなくなることに。
なお、シュトゥットガルト地方裁判所の判決について控訴が行われ、ケルン地方裁判所の判断についてはすでに罰金が課されているそうですが、さらにMPゲンバラがこれまでと同様の公道を取るならば、25万ユーロの追加での罰金もしくは懲役刑もありうる、とのこと。
さらにゲンバラは「MPゲンバラが、”ゲンバラ”を名乗れないように法的手続きを取る」ことも検討していると報じられています。
MPゲンバラは「マーシャン」を発表
そしてMPゲンバラのほうはつい最近、ポルシェ911ターボSのオフローダー版、「マーシャン」を発表したばかり。
これはポルシェ911ターボSをベースとし、最大で出力は830馬力を発生するエンジンを搭載し、そしてエクステリアはダカールラリーに出場した「ポルシェ959」をイメージしたもの。
ルーフやKW、アクラポヴィッチをパートナーに迎え、限定生産台数は40台、その価格はベース車両抜きのコンバージョン費用だけで約6500万円と言われます。
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本家ゲンバラはこんなプロジェクトを用意
そして本家ゲンバラのほうはポルシェ911を改造したカスタムカー「アヴァランチ4X4」の発売を予定していますが、こちらもMPゲンバラ・マーシャン同様に「ポルシェ911のオフローダー」。
早ければ2022年に生産が開始される、と言われていますね。
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このほか、911の車高をアップした「サファリ」バージョン、カイエンのエクストリームなオフロードバージョンのほか、もともとのゲンバラが得意としてきた911シリーズのアップグレードについても検討中だと言われます。
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そのほか、自社による完全新設計のハイパーカー計画も控えているといい、どこまで実現できるのか期待のかかるところでもありますね。
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