
| シルエットはレトロ、しかしディティールを見ると現代風 |
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ただし手に入れるには2023年まで待たねばならない
さて、アメリカの新興EVメーカー、アルファ・モーター・コーポレーションが(いくつかのレンダリング画像公開を経て)正式にフルエレクトリック・ピックアップトラック「ウルフ」を発表。
ボディサイズは全長188インチ(4,775mm)、全幅76インチ(1,930mm)、全高66インチ(1,676mm)そして荷台(ベッド)のサイズは65インチ(1,651mm)だと公表されています。

現時点ではスペック不明だが
現在のところアルファ・モーター・コーポレーションから「公式な」スペックについては発表されておらず、しかしウワサだと75~85kWhのバッテリーパックを搭載することができ、約275マイルの航続距離を持つ、と言われます。

駆動方式については前輪駆動と全輪駆動の2種類が用意され、60マイル(96km/h)加速を6.2秒(トヨタ86と同じくらい)で走り、3,000ポンド(1,360kg)の牽引能力を持つと見られているようですね。

加えて現時点は「発表」にとどまり、まだ「発売」できる状態にないことも公表済みで、実際に発売されるのは2023年となることも発表されており、その際の価格は3万6000ドルから、フラッグシップモデルでは4万6000ドルになるだろうことにも言及されています(そんなに高くない)。

ボディ形状は見ての通り「シングルキャブ」を持つピックアップトラックですが、アルファ・モーター・コーポレーションでは今後エクステンデッドキャブ仕様の「ウルフ+」、クルーキャブ仕様の「スーパーウルフ」を発売する計画があるといい、今後のラインアップ拡大に期待が持たれます。

外観はシンプルなトラックのように見え、しかし未来的なフロントやオーバーフェンダー、フラッシュマウントドアハンドルといった仕様が特徴的。

デザインはピニンファリーナによるものだという話もあり、しかし直接アルファ・モーター・コーポレーションからはなんらアナウンスがない状態です。

タイヤはオフロード用、ホイールはビードロックつきの本格派。

やはりアメリカでは「トラック」でないとダメなのか
そして今回のアルファ・モーター・コーポレーション「ウルフ」を見て思うのが、「やはりアメリカではトラックでないとダメなのか」ということ。
もともとアメリカではトラックがよく売れていると言われ、そのために市場に対する訴求力が高いのか、ハマー復活に際して選ばれたボディ形状もやはり「ピックアップ」。
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さらに新興EVメーカー、リヴィアンが投入する第一号もピックアップ。
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同じく新興EVメーカー、ローズタウンが投入するののピックアップですね。
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こういった傾向を見るに、世間にわかりやすくアピールするには「トラックが一番いい」という現実があるものと思われ、今後もしばらくこの傾向が続くのかもしれません。
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