ロータス・エミーラの「日本仕様」V6ファーストエディションの価格とスペックが発表、同時に正式受注開始。価格はかなり「頑張った」1353万円

｜　日本仕様のロータス・エミーラV6 ファースト・エディションは思ったよりも頑張った価格だった　｜

現時点では仮受注含め、そうとうな台数の注文が集まっているようだ

さて、「最後の純粋なガソリンエンジンで走るロータス」として発表以来、大きな注目を集めているロータス・エミーラ。

今回ついに日本でもその「V6ファーストエディション」の価格と詳細が発表されて正式受注がスタートすることとなっています。

気になるロータス・エミーラV6ファーストエディションの価格ですが、車両本体価格は1353万円に設定され、エヴォーラGT410の1397万円よりも安価に抑えられており、かつ予想に比較してもかなり低く、相当に頑張った価格設定だと思います。※本国での価格は仕様などの違い、税制の相違があるので単純比較はできないが1000万円くらい

日本仕様のロータス・エミーラV6 ファースト・エディションはこういった仕様を持っている

そして日本仕様のエミーラV6 ファースト・エディションの仕様を見てみると、405馬力を発生する3.5リッターV6スーパーチャージド・エンジンはもちろん本国と変わらず、トランスミッションは標準で6速マニュアル、オプションで6速オートマティックを選べます。

ローワーブラックパック、ロータスドライバーズパック、コンビニエンスパック、ロータスデザインパックが標準装備され、ボディカラーはセネカブルー、マグマレッド、へセルイエロー、ダークバーダント、シャドーグレー、ニンバスグレー6色から選択可能。

ブレーキキャリパーのカラーはブラック、レッド、イエロー、シルバーに4種類から、サスペンションとタイヤは3種類から選択が可能となっています。

20インチ鍛造超軽量ホイールは3種類から（標準はダイヤモンドカット）。

インテリアトリムとステッチは7色から選択可能。

なお、生産開始は2022年の春以降だとされるので、納車は「夏以降」となりそうですね。

ロータス・エミーラはこんなクルマ

ロータス・エミーラは上述のとおり「ガソリンエンジン時代最後のロータス」であり、これから発売されるロータスはすべて電動化されるために非常に注目度の高いクルマ。

ロータスは現在中国の吉利汽車傘下にありますが、同社傘下に入ってからはじめて発売されたガソリン車でもあり、そして最後のガソリン車という特殊な背景を持っています。

ただ、この吉利汽車は「お金は出すが、口は出さない」という非常にありがたいパトロンでもあり、それは（同じく吉利汽車傘下にある）ボルボを見てもわかるとおりで、実際にこのこのエミーラは豊富な資金を得て開発がなされたということがよくわかり、様々な部分においてこれまでのロータスとの相違が見られます。

これまでのロータスというと「走りのために全てを切り捨てた」という性格を持っていたと思いますが、このエミーラについては洗練されたデザイン、充実した快適装備、最先端のインフォテイメントシステムを持っており、そのパフォーマンスのみではなく日常性や快適性、デザインといった面においてもライバルに対して非常に高い競争力を誇っていると思います。

そして、そのデザインやインターフェースの多くはエレクトリックハイパーカー「エヴァイヤ」とも共通しており、そしてその後に発表されるエレクトリックハイパーカー/スーパーカーとも共有することになるかと思われますが、その意味では「現在から未来への橋渡し」を担うロータスだと考えてよいかと思います。

ある意味では「登場する前からその消えゆく運命がわかっている」という悲運のクルマでもあり、しかしその存在はロータスの歴史にとって非常に重要であることは間違いなく、長く記憶される一台となるのは間違いなさそうですね。

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参照：Lotus