| 賛否両論あるかと思うが、ボクはロータスが中国に買収されて良かったと思う |
中国に建設する子会社の新社屋、新工場は常軌を逸したレベルを持っている
さて、ロータスが中国・武漢に建設している工場と子会社「ロータス・テクノロジー」の完成予想図を公開するとともに、今後発表する4つのニューモデルのティーザー画像をリリース。
なお、いずれのモデルもフルエレクトリック、そしてプラットフォームは「ロータス・プレミアム・アーキテクチャー」をベースとしており、このプラットフォームは、2,889mm(113.7インチ)から3,100mm(122インチ)までのホイールベースを持つCセグメントおよびEセグメントの車両に対応する、とのこと(将来的にはさらに拡張することが可能だとされている)。
ここでその4つのモデルを見てみたいと思いますが、上の画像の左側は2022年に初公開されるEセグメントのSUV(社内呼称:タイプ132)、そしてその右には2023年に発表される4ドアクーペ(タイプ133)。
今回のティーザー画像では、シルエットとヘッドライトのLEDグラフィック以外はあまり明らかになっておらず、しかしドアミラーの代わりを務めるカメラや、グリルレスのフロントデザインなどが確認できます。
これらについては、メルセデス・ベンツ「EQE」、テスラ「モデルS」「モデルX」、BMW「i5」および「iX5」、さらにはポルシェ「Taycan」の直接のライバルとなりそうですね。
さらにロータスはSUVを発売
そして次のモデルは、2025年に発表予定となるDセグメントのSUV(タイプ134)。
これはタイプ132に似ているものの、より空気力学的に優れたボディを持ち、ボディサイズも小さく、ポルシェ・マカンEV、BMW iX3、テスラ・モデルY、アウディQ6、メルセデス・ベンツEQC等と競合することになります。
右側は2026年に発表されるスポーツカー(タイプ135)で、これはおそらくアルピーヌとの共同開発になるものと思われます。
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ロータスの新工場はこうなっている
そしてこちらがロータス(の子会社)の新社屋。
これまでのロータスの生産規模を考慮すると「え・・・」と驚くほどの規模で、社屋の形が上から見ると「四つ葉」となっています。
屋上にはプール、そしてランニングのためのトラックがあるようですね。
このロータス・テクノロジー社は、EV用バッテリー、エネルギーマネジメント、電気モーター、ECU、インテリジェントドライビング、インテリジェントマニュファクチャリングなどの分野におけるイノベーションを加速させることを目的に設立されています。
中国の新興EVブランド、NIOもロータス・テクノロジーに出資しており、将来的に「互恵的な産業協力の機会」を模索するとアナウンス済みで、もしかすると今後中国の自動車産業において中核をなす会社となるのかもしれません。
一方こちらは新EV工場(新社屋とともに武漢に建設される)。
なんと年間15万台を生産できる規模を持つといい、今年後半に稼働が開始される模様。
総工費はなんと12億3000万ドルにおよび、こちらもこれまでのロータスからすると信じられない規模ですが、やはりロータスは吉利汽車に買収されてよかったんじゃないかという気も。
この施設は100万平方メートル以上の広さを誇り、「インテリジェント・テスト・トラック」を統合した世界初の工場になると報じられ、これは「自律走行技術を用いて、人手を介さずに車をワークショップに運び込む」ことを可能にする先進的なシステムであるとともに、「16のコーナーを時速140マイル(230km)のスピードで走行できる」広さを持つ、とのこと。
これに加え、ロータスは「ドライバーオリエンテッドなブランドのDNAに沿って行動し、今後10年間で開発する「トラック(サーキット)対応のインテリジェントドライブ」システム開発にも言及。
ロータスによれば、この技術の目標は「先進的なソフトウェアとハードウェアによって、ドライバーの安全性を高め、路上でのパフォーマンスを向上させながら、サーキットではF1ドライバーと同等のパフォーマンスを発揮できるようにする」。
現時点では具体的な内容について言及されていないものの、今後のロータスからは目が離せないといった感じです。
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参照:LOTUS