| エンツォ・フェラーリは万年筆のインクに「パープル」のみを用いていたそうだ |
ボールペンには誕生日やレースで優勝した日が彫り込まれるなど、フェラーリの歴史が凝縮されている
さて、先日は「アパレルを強化する」と発表したフェラーリですが、今回は文具メーカー「モンブラン」との提携を発表。
今回は3本のボールペン、1本の万年筆、1冊のノート、そしてインクボトルからなるコレクションをリリースしていますが、これは単に「第一弾」であって、今後広範にわたるパートナーシップの第一歩にしか過ぎない、とアナウンスされています。
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第一弾は「Great Characters Enzo Ferrari」
そして今回の第一弾は「グレート・キャラクター・エンツォ・フェラーリ」と題されており、これはフェラーリの創設者であるエンツォ・フェラーリと、彼のモーターの世界への情熱の起源を称えるシリーズであると表現されており、コレクションの発表自体も、生誕の地であるモデナのエンツォ・フェラーリ博物館で行われたようですね。
そして今回発表された製品群について、モンブランいわくフェラーリの象徴とも言える「クラフツマンシップと革新性への情熱」を表現しており、とくに今回の限定モデルについては、スピードを競うためには手段を選ばなかったエンツォ・フェラーリの個性と天才性を称え、自動車愛好家にフェラーリの一台一台がもたらすレースのスリルを伝えるものだと紹介されています。
コレクションはこんな製品で構成される
そこで今回の「グレート・キャラクター・エンツォ・フェラーリ」を見てみたいと思いますが、まずこちらは「エンツォ・フェラーリ リミテッドエディション1898ローラーボールペン(2900ユーロ)。
もちろん1898とはエンツォ・フェラーリの生まれた年であり、その販売も1898本に絞られます。
本体はプラチナコーティング、そしてクリップ部にはエンツォ・フェラーリのモットーである "Non si può descrivere la passione, la si può solo vivere / You cannot describe passion, you can only live it"(情熱を語ることはできない、それを生きることしかできない)が(英文で)掘られています。
なお、そのデザインはフェラーリがアルファロメオから独立し、はじめて「フェラーリ」の名を冠したクルマである「125S」をモチーフにしており、この1本にエンツォ・フェラーリの信念やフェラーリの歴史がぎっしり詰まっているということになりますね。
そしてこちらは「エンツォ・フェラーリ スペシャルエディション ローラーボールペン(740ユーロ)」。
樹脂と金属とを組み合わせたもので、金属部にはプラチナコートが施されています。
コーン部分には、エンツォ・フェラーリの誕生日である「18-02-1898」と、サーキットでの初勝利を意味する「17-06-1923」の日付が刻まれ、クリップ部分には、おなじみ「You cannot describe passion, you can only live it」が刻まれています。
モデナ市のカラーであるイエローを背景にしたモンブランのロゴ、ヴィンテージカーを彷彿とさせるメタルグリル、そして本体カラーはフェラーリ70周年の際に発表された「ロッソ 70Anni」。
こちらも上の限定モデルに劣らず、フェラーリの精神が凝縮された1本であるのは間違いなさそう。
なお、価格は公表されていないものの、万年筆版も用意されている模様。
こちらはキャップ式ではない「エンツォ・フェラーリ スペシャルエディション ローラーボールペン(710ユーロ)」。
仕様としては「キャップ付き」バージョンに準じます。
こちらは「エンツォ・フェラーリ スペシャルエディション ノートブック(70ユーロ)」。
革製のカバーにエンジンのデジタルプリントが施され、エンツォ・フェラーリの技術と情熱を表現した製品ですが、イタリア製のマット仕上げの透かし紙(192ページ(96枚)の罫線入り)を使用し、ゴールドのグロスグレイン仕上げリボンのしおりが付いています。
最後は「エンツォ・フェラーリ スペシャルエディション インクボトル(33ユーロ)」 。
いきなりパープルが出てきて驚かされますが、はエンツォ・フェラーリがコミュニケーションの際にこの色だけを使っていたことに由来するといい(知らなかった)、フェラーリの歴史を愛するすべての人々にとってのコレクターズアイテムと言って良さそうです。
このスペシャルエディションには、エレガントボックスが付属するといい、装飾品や、ペーパーウエイトとして使用するのもいいかもしれませんね。
ここまでフェラーリ愛が詰まったコラボ製品もそうそうない
なお、フェラーリはレイバンやプーマ、そのほかのブランドとも様々なコラボ製品を発表していますが、意外とエンツォ・フェラーリその人に焦点を当てた製品は少ないように思われ、そして今回のモンブランとのコラボ製品には「フェラーリのウンチクあれこれ」が詰まっており、フェラーリファンにとっては必携の品々なのかも。
ちなみにぼくはモンブランのボールペンと万年筆を長らく愛用しており(大学を出て就職する際、最初に購入したビジネス用アイテムがそのボールペンと万年筆で、今でも大切に使用している)、モンブランには思い入れがあるため、今回のエンツォ・フェラーリシリーズについて「ボールペンとインクボトル」あたりを購入してみようと思います。
参考までに、こちらは以前に訪れたエンツォ・フェラーリ博物館にて再現されていた「エンツォ・フェラーリの事務机」。
黄色い巨大な灰皿が(フェラーリの従業員の間で)有名だったと紹介されており、売店でも大量に売られていたことを思い出します(次に行ったときに買ってこようと思う)。
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参照:Ferrari, Montblanc