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【動画】ユーチューバー「中国製EV、オーラ・キャットは危険なクルマ」。ただし安全面ではなく、商品力が優れており日米欧の自動車メーカーを危機に陥れるという意味で

投稿日:2021/12/03 更新日:

【動画】ユーチューバー「中国製EV、オーラ・キャットは危険なクルマ」。ただし安全面ではなく、商品力が優れており日米欧の自動車メーカーを危機に陥れるという意味で

| ほとんどの面において、既存自動車メーカーの普及価格帯EVはオーラ・キャットに対抗できない |

さらに中国市場では「中国車優位」の環境ができあがっている

さて、中国車を紹介するユーチューバーが、中国のEV「オーラ・キャット」は”危険なクルマ”だと指摘。

ただ、その危険という意味は「事故を起こしたり、事故の際にすぐに潰れてしまう」からではなく、むしろ「できが良いために既存自動車メーカーのシェアを奪ってしまう」危険な存在だと主張しているわけですね。

「Ora(オーラ)」は中国・長城汽車のEVブランドですが、いろいろな車の要素をミックスし、「なんとなく似ているが、フルコピーではない」クルマを作ることで知られ(中には初代ビートルのコピーのようなクルマもあるけれど)、ポルシェやミニ、ホンダEといった「丸目」ヘッドライト持つタイムレスなクルマをそのモチーフとすることが多いようです。

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オーラ・キャットはこんなクルマ

オーラ・キャットはこういった外観を持っており、ボディ形状は5ドアハッチバック、航続距離は最大261マイル、欧州での価格はVWのID.3やマツダMX-30よりもかなり安く、VWやルノーなどのヨーロッパの自動車メーカー、ヨーロッパでEVを発売している自動車メーカーにとっては大きな頭痛の種になりそうな車。

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このオーラ・キャットは9月のミュンヘン・モーターショーにて欧州仕様が発表され、英国では、12月に導入される英国政府の2,500ポンド(3,374ドル)の割引が適用される前では25,000ポンド(33,740ドル)から販売されることになり、これは、最も安いグレードのID.3より6,000ポンド(8,000ドル)近く、より小型のルノー・ゾエを5,000ポンド(6,750ドル)以上も下回ることを意味します。

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さらにオーラ・キャットは2万5,000ポンドで58kWhのバッテリーを搭載し、WLTPサイクルでの航続距離は209マイル(336km)、一方でマツダMX-30は124マイル(200km)、ゾエは245マイル(394km)。

そのうえ3,000ポンドの予算を追加すれば、オーラ・キャットにはより大きな63kWhのバッテリーを搭載することが可能となり、航続距離を261マイル(420km)まで伸ばすことができるため、要は他ブランドのEVを「容易に凌駕する」ことが可能となっているわけですね。

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オーラ・キャットはフロントにシングルモーター(169ps/184lb-ftを前輪)を搭載し、0-62mph(100km/h)を8.5秒で走るほか、LEDライト、18インチアルミホイール(VWはスチール製)、2つの10.25インチタッチスクリーンなど優れた標準装備を誇っており、よりスポーティな外観を好む場合には「GT」グレードも用意され、これはホイールとバンパーがちょっとアグレッシブになるようですね(足回り等に変更はない)。

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実際に運転した印象も「悪くない」

なお、現在オーラ・キャットはデリバリー前なので各メディアに試乗車が配備されておらず、しかし今回動画を公開したユーチューバーによると「運動性能や乗り心地は十分といえるレベルにある」。

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実際に中国では非常に高い評価を得ているそうですが、これは「中国人は(愛国教育のおかげで)自国の製品が好き」なこと、「中国人にとってはほとんどの自動車メーカーが”はじめて目にする”に近く、よって新興自動車メーカーだろうが伝統のある自動車メーカーであろうが同じように見える」こと、そして「新しいものが好き」ということに起因しているのかもしれません。

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すでに中国製のクルマは世界中に進出を果たしている

なお、中国製のクルマはすでに世界中にて販売されており、MG、ポールスターはすべて中国製、そして(アメリカで販売される以外の)テスラもほぼ中国製、そしてボルボもほとんどが中国製。

これらメジャーメーカーのほか、中国のブランド「Lynk&Co.」も欧州にて販売が開始され、さらにはアメリカ進出も間近だといい、知らない間に中国製のクルマがすでに世に溢れ、これからその流れはさらに加速することになりそうです。

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なお、こういった歴史は繰り返されており、たとえば1960年代、イギリスのモーターサイクル産業は大きな成功を収めており、当時シンプルなカブで知られていたホンダのような日本の会社が本格的なスポーツバイクを作ることを冗談だと思っていて、しかし、10年も経たないうちにイギリスのバイク産業はホンダはじめ日本のバイクメーカーに押される形でほぼ壊滅。

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その後の自動車産業においても、日本の経済的で壊れないコンパクトカーが欧州やアメリカの自動車メーカーの(同セグメントのクルマを)市場を奪ってしまい、その20年後にはヒュンダイやキアなどの韓国車が日本車の市場を脅かそうとしているわけですね。

そして今回そこに中国車が加わったということになりますが、中国が当時の日本車や韓国よりも優れていると思われる分野のひとつが「スタイリング」。

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現代自動車と起亜自動車は、見た目に個性のある車を作ることに長年苦労してきたものの、最近になってようやくその目標を達成したと言え、しかし中国車やこのオーラ・キャットはすでに「個性的」。

好き嫌いは別として、少なくともキャラクターが立っていて記憶に残るものとなっており、リアのスタイリングについては伝統的なテールランプがなく、リアウィンドウの下の黒い部分にライトが組み込まれるという排他的なデザインを持っています。

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なお、中国の自動車メーカーは「デザイン」のみではなく「品質」も大きく向上させていて、その理由としては「中国で生産を行う外資系自動車メーカーは、中国の企業と合弁会社を設立せなばならない」という決まり。

これによって、フォードでもGMでもホンダでもトヨタでも、現地で生産を行うとなると中国の企業と合弁で(しかも51%の出資比率を相手に持たせる必要があり、主導権も相手側に移る)会社を設立する必要があり、ここで「今まで培ってきた技術」が中国側へと簡単に移転してしまうわけですね。

そしてこういった環境下で中国の自動車メーカーはどんどん実力を身につけてゆくことになりますが、これが「規格外の成長を成し遂げる」理由でもあります。

さらに、中国の自動車メーカーは「1社で複数の外資系自動車メーカーとの合弁」を展開する事が可能で、たとえば第一汽車だと「フォルクスワーゲン、トヨタ、ダイハツ、マツダ、アウディ」との合弁企業を展開し、それぞれのブランド名を関した車両を生産しているので、つまりはこれらブランドのノウハウを獲得している、ということも意味します。

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さらに中国では「ディーラーに強制的に在庫を買い取らせてはならない」という法律が存在するそうですが、そのため中国の自動車メーカーには「販売ノルマ」といった概念がなく「受注ごと」にクルマをディーラーへと納品するのでディーラーの負担が小さいことが特徴だとされ、さらに「販売を加速させるため」のインセンティブが非常に大きいために”儲かる”という事情があるもよう。

よって、中国にて外資ふくめ複数の自動車ブランドを扱うディーラーであっても「より負担が小さく、利益の大きい」中国車を扱う傾向があるといい、まずは世界ナンバーワン自動車市場である中国において、海外自動車ブランドのEVは大きく苦戦することになりそうです。

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オーラ・キャットのレビューを行う動画はこちら

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参照:Wheelsboy

 

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