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米低反発マット王が注文したマクラーレン・スピードテールが競売に!内外装とも「黒オレンジ」完全2色の仕様を持つ個性的な一台

2021/11/10

米低反発マット王が注文したマクラーレン・スピードテールが競売に!内外装とも「黒オレンジ」完全2色の仕様を持つ個性的な一台

| ここまでシンプルな塗り分けを持つマクラーレン・スピードテールも珍しい |

その仕様、程度の良さから「相当な高値」を付けるものと目されている

さて、マクラーレンのハイパーカーの中では比較的高い人気を誇るのが「スピードテール」。

これはかの「マクラーレンF1」の再来と言われるモデルであり、センターシートレイアウトと4リッターV8ツインターボ+ハイブリッドシステム(1,035馬力)を採用し、最高速度403km/hを誇ります。

生産台数はわずか106台に絞られており、しかし今回そのうちの一台が1月に開催されるメカム・オークションに登場すると発表されています。

エクステリアは「ブラックにイエロー」

そしてこのマクラーレン・スピードテールについては2つの大きな特徴があり、ひとつはマクラーレンらしいオレンジにペイントされていること。

なお、正式なカラー名は「ボルケーノイエロー」ではありますが、マクラーレンのヘリテージカラーでもあるパパイヤオレンジに近い色味を持つようですね。

そしてこのボルケーノイエローに組み合わせられるのは「ブラック」となりますが、10本スポーク軽量ホイール、エンジンカバー、フロントスプリッターやリアディフューザーはグロスブラックに。

McLaren-Speedtail-2

反面、ブレーキキャリパーについてもボディカラー同様のボルケーノイエローにペイントされ、つまり外装は「完全に二色」へと塗り分けられています。

McLaren-Speedtail-3

インテリアもやはりオレンジとブラック

そしてこの「オレンジとブラック」はインテリアにも適用され、もう見事なまでにツートーン。

McLaren-Speedtail-4

とくにドアインナーパネルとシートの切り替えしは他のスピードテールにも見られない大胆なもので、オーナーのセンスの良さが伺えますね。

シート、サイドシル、ヘッドライナー、ドアパネルには、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)にてオーダーした特注のオレンジレザー、その他の部分にはブラックレザーが使用されており、カーボンファイバーがアクセントとして使用され、シートのヘッドレストにはマクラーレンのロゴが刺繍されています。

McLaren-Speedtail-5

所有するのは米大富豪

そしてもうひとつの特徴は、このオーナーが(低反発マットにて財を成した)米大富豪にして著名スーパーカー/ハイパーカーコレクターであるマイケル・フックス氏であること。

このマイケル・フックス氏はこれまでにも様々なクルマの納車を受けていますが、いずれも極度にカスタムされた仕様を持つことで知られ、過去には「カスタム費用に5000万円を投じた」マクラーレン・セナを売却したことも。

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過去には自身の専用色「フックス・アカシア」にペイントされたロールスロイスの納車も受けていますが、同時に、全く同じ内外装の仕様を持つマクラーレン720Sも納車されています。

これまでの車両を見るに、使用するカラーを「基本的に2色」にをまとめる方向性にあり、ストライプやハイライト、アクセントなどをあまり用いない傾向にあるようです。

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なお、同氏は文字通りの「数え切れない」ほどのコレクションを持っていて、そしてそれらコレクションを積極的に貸し出したりという「スーパーカーやハイパーカーの啓蒙活動」にも力を入れる人物。

加えてチャリティ活動にも熱心な人物として知られ、今回はこのマクラーレン・スピードテールに加え、フェラーリ812GTS、フェラーリSF90ストラダーレ、フェラーリF8スパイダーとともにオークションにかけられるといいますが、その収益金の多くは慈善事業に回されることになるのかもしれません。

このマクラーレン・スピードテールについては走行距離含め詳細が公開されていないものの、記載される内容では、マイケル・フックス氏はこのクルマをわずか数回しか乗っておらず、たしかに画像を見ても素晴らしいコンディションを持っていると捉えて良さそう。

McLaren-Speedtail-6

参考までに、米国ではマクラーレン・スピードテールに採用されている「サイドカメラ」は認可されておらず、よってスピードテールは「ショー用」としてか登録できないため、この登録方法だと走行距離が著しく(法規によって)制限されている、とのこと。

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参照:Mecum Auctions

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