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ヒュンダイが「2028年に空飛ぶクルマの商用飛行を開始する」と発表!これをもって都市部の渋滞緩和を目指すとのことだが、もし落ちると大変なことに

2021/12/20

ヒュンダイが「2028年に空飛ぶクルマの商用飛行を開始する」と発表!これをもって都市部の渋滞緩和を目指すとのことだが、もし落ちると大変なことに

| ヒュンダイはある意味で「もっとも他の分野へ積極的に進出を試みる」自動車メーカー |

一方、まったく「空」に興味を示さない自動車メーカーも

さて、現在「自動車以外」にも活動領域を広げている自動車メーカー各社(矛盾のある表現ですが)。

これは自動車の販売台数が将来的に大きく減少するであろうことを見越しての行動ですが、たとえばフェラーリはアパレルやライセンスビジネスに、アストンマーティンはタワーマンションなど富裕層向けのビジネスに、日産やホンダ、トヨタは航空宇宙産業に、といった具合です。

そんな中、「空」を目指す自動車メーカーも少なくはなく、かつてはアウディ(すでに撤退を表明)、そして現在だとメルセデス・ベンツ(エアタクシー会社に投資)、ロータスの親会社である吉利汽車(空飛ぶクルマの会社を買収)、トヨタ(現在試作機を開発中)、ポルシェ(現在可能性を調査中)など。

やはりポルシェは「空」に強い興味があるようだ!エアタクシーに関するレポートを公表し、「200億ドルの投資、勇気と粘り強さが必要だが、市場規模は320億ドルになる」
やはりポルシェは「空」に強い興味があるようだ!エアタクシーに関するレポートを公表し、「200億ドルの投資、勇気と粘り強さが必要だが、市場規模は320億ドルになる」

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ヒュンダイは2028年に垂直離着陸機を実用化

その中でもヒュンダイ(ヒョンデ)はとくに「空」に対して強い関心を持っていて、これまでにもいくつかのコンセプトを公開しているものの、今回新たに「2028年に最初の商業飛行を行う」と発表しています。

この商業飛行に使用される機体は2020年に発表された「AS-1」で、これはUberと共同にて開発された垂直離着陸機であり、 このVTOL機は巡航速度180mph(290km/h)、巡航高度1,000-2,000フィート(300-600m)を想定して設計され、電力のみでの飛行が可能。

Hyundai-Flying-2

ヒュンダイの欧州事業部門最高責任者であるマイケル・コール氏によれば「私たちは、この10年の後半には、都市部でのエアモビリティは、都市内の渋滞を解消し、排出ガスの削減にも貢献する大きなチャンスになると考えている」とのことで、実際に現代自動車は空飛ぶモビリティの未来を真剣に考えており、11月にはアーバン・エア・モビリティ部門を発展させたSupernalという新会社を設立していて、この新規事業の実現に向けて本気で動いているようですね。

ヒュンダイはロボット事業にも参入

そしてヒュンダイは航空事業のほか「ロボット事業」にも参入していますが、すでにボストン・ダイナミクス社を買収したのは既報のとおり。

ヒュンダイはこの買収によって「自動車とロボット」とを融合させ、クルマでは到達できないようなところへと「歩いて」入るなどの行動を計画しているようですね。

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さらには「飛行」も組み合わせることで行動半径を広げることも想定し、変形ロボットカー「タイガー(コンセプト)」も発表しています。

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「空」は自動車メーカーによって見方が分かれる

なお、この「空」について、強い興味を示す自動車メーカーもあれば「そうでない」自動車メーカーも。

たとえばテスラは「(CEOのイーロン・マスクCEOは航空宇宙産業にも”スペースX”で参入しているが)空飛ぶクルマは無意味」と断じ、アウディはボーイングと提携しながらも「実用化できない」として早々に撤退。

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逆に「空を目指す」のは上にあげた自動車メーカーたちですが、ぼくとしては(現在の技術から想定できる範囲では)輸送できる重量が小さい、そして移動できる距離が短い、エアポート(ハブ)をそもそも街なかに建設することが難しい、墜落時の被害が甚大、離着陸前後の時間を考慮すると効率的な移動手段とはいえない等の問題によって「実現は難しい」と考えています(加えて、無人機化などは夢のまた夢だと思う)。

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参照:The Guardian

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