| おそらく今後、クーペ版E30 M3よりもその価値を上げることになるだろう |
「FST M3C」というナンバーもなかなかいい
さて、「非常に」珍しいE30世代のBMW M3がオークションに登場。
E30世代のM3において、クーペは17,086台が製造されたにもかかわらずコンバーチブルの生産はわずか781台(786台説もある)にとどまっており、よって相当な希少車ということになりますね。
この個体はダイヤモンドブラックにペイントされ、見たところダメージが見受けられないという理想的なコンディションを持っていて、現在のところ650万円ほどまでに価格が上昇中(終了間際にもっと価格は上がりそう)。
E30 M3の相場は上昇中
なお、E30世代のM3は現在「もっとも注目されているネオクラシックカー」と言ってもよく、現在継続して相場が上がっているクルマのひとつ。
もともとM3は1985年にツーリングカーレース出場のためのベースモデルとして発売されており、3シリーズをベースにしつつも空力特性を向上させるためにルーフを延長したり、ワイドなホイールとタイヤを収めるためにブリスターフェンダーを装着するなど(ベースモデルに比較して)大幅な変更が施されています。
つまりE30 M3はモータースポーツに直結したモデルということになりますが、最大の特徴は「エンジン」にあり、これは(M1にも積まれていた)M88型3.5リッター直6から2気筒を削り取った2.3リッター4気筒(195−215馬力)で、全体的に「M濃度」がかなり高いということになりますね。
E30 M3はメルセデス・ベンツ190E 2.3-16の対抗馬
上述の通りE30 M3はモータスポーツ参戦のためのベースモデルなので「カブリオレ」の発売は(当初)想定外だったと思うのですが、クーペ版M3が登場した3年後の1988年にこのカブリオレが追加されており、それだけM3の人気が高かったのかもしれません。
加えてBMWはE30 M3にてメルセデス・ベンツ190E 2.3-16に対抗するという意図も持っていたと言われ、190E 2.3-16には用意されなかったオープンモデルを投入することで市場における存在感を示したかったのかもしれません。
今回のBMW E30 M3カブリオレはカリフォルニア州アーバインから出品されており、航行距離は81,300マイル(130,906km)。
たしかにインテリアには距離を感じさせる摩耗も見られるものの、全体的にはかなりいいコンディションだと考えて良さそうですね。
インテリアに用いられるのはグレーレザー、そしてシートのセンターやドア内張りにはMカラーのモケットが使用されています。
そのほかの特徴としてはパワーウィンドウ、フロントシートヒーター、M仕様ステアリングホイールとシフトノブが記載されており、オリジナルの書籍とマニュアル、BMWディーラーの押印があるサービスマニュアルも付属している、とのこと。
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参照:Collecting Cars