| この価格で購入できるフェラーリはそうそうない |
ただ、この車両を「公道仕様に」戻すのは相当に困難だと思われる
さて、フェラーリというと「手が届かない高嶺の花」ではありますが、今回RMサザビーズの開催するオークションにて「340万円から450万円くらい」で落札されるであろうフェラーリ308GTBが出品されるもよう。
ただ、このフェラーリ308GTB(1979年式)は公道走行を行うことができず、サーキット走行専用のみ。
さらにはGT3などFIAの定めるレースにも出場はできず、いわゆる「クラブレース」レベルでの走行のみが可能な仕様となっています。
現在の仕様に改装されたのは2012年
現在のオーナーはこのフェラーリ308GTBを1993年に購入したそうですが、現在の仕様へと改装したのは2012年なのだそう。
つまりそれまでは「公道走行が可能な普通のフェラーリ308GTBだったということになり、しかしなぜこのオーナーがサーキット仕様に改装したのかは全くの謎。
サーキットを走るのであれば(現代では)もっといい選択肢があるものと思われ、そしてこういった改造をしてしまうとせっかくのフェラーリの価値を下げてしまうのが目に見えているわけですが、それでもやはり「フェラーリでサーキットを走りたかった」のかもしれません。
なお、サーキット仕様へのコンバートにあたっては数々の改造が施され、特注ショック、リビルトブレーキ、キャブレターとインテークマニホールドの調整、ホーリー製燃料ポンプ、そしてインテリアではロールケージ、レーシングシート、消火器などが装着済み。
このフェラーリのオーナーは、スポーツカークラブ・オブ・アメリカやフェラーリクラブ・オブ・アメリカで6年間、主にアメリカ西部のコースでレースを行っており、モータースポーツ活動を通じてさらに多くのモディファイが施された、と紹介されています。
付属のインボイスによれば、製作費は10万2,000ドル以上(1160万円くらい)だそうですが、上述の通り予想落札価格は最高でもその「半分」。
公道を走ることはかなわないものの、落札すれば「格安でサーキット走行用のフェラーリを手に入れる」ことが可能となり、これはこれで「楽しいフェラーリライフ」を過ごすことができるものと思われます。
RMサザビーズは、このクルマに付随する豊富な資料も示していて、1993年の購入契約書原本、ビルドノート、改造進行状況の写真、日誌、設計図、請求書などが出品物に含まれており、スペアパーツや予備のホイールも付属している、とのこと。
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参照:RM Sotheby's