「6輪オフローダー」の元祖は80年代にサウジ王が注文した特別仕様レンジローバーだった！ebayに「それとは別の」内装モフモフな6輪レンジが出品中

｜　6輪車は長くて使い勝手がよろしくないものの、その外観はエキゾチックでインパクトがある　｜

なかなか価格が上がらず、意外と安くにて落札されそう

さて、2013年にメルセデス・ベンツG63 AMG 6×6がデビューして以来、6輪SUVへの注目が高まっており、様々なチューナーやコーチビルダーが「6輪オフローダー」ビジネスへと参入しています。

ただ、この「6輪オフローダー」はけっこう前からあったようで、どうやら元祖は80年代にサウジアラビアのカレド王がオーダーした「6輪レンジローバー」にあるもよう。

そして今回ebayにて6輪レンジローバーが出品されて話題を呼んでいるわけですが、これはカレド王のものとは別の個体であり、イギリスにてイベントのためにカスタムされたものだと紹介されています（ベースとなるレンジローバーそのものは1978年に登録されたもの）。

車体は長くなれど2ドアのまま

なお、この6輪レンジローバーの面白いところは「ベース車同様、2ドアのまま」なこと。

ホイールベースもオリジナルの100インチ（2540ミリ）のままであり、要は「3ドア版レンジローバーの、後輪からさらに後ろだけを延長した」ということになります。

そして長いルーフを支えるために2本のピラーを追加するなど、この製造者はなかなかいい仕事していますが、それが「フォトショップにて範囲を選択し、コピペした」ようにも見え、一見するとよくある「もしも系レンダリング」かと思ってしまうほど。

ちなみに全幅は拡大されていないので、真後ろや正面から見ると「完全に普通のレンジローバー」。

搭載されるエンジンは3.9リッター4気筒ターボディーゼル、そして新車時の出力は67～82馬力くらい。

トランスミッションは4速LT95、駆動輪は「4輪のみ」とのことなので、一番うしろの2輪に駆動力が伝わっていないということになります。

出品者によれば、ディーゼルエンジンの音はかなり大きいものの、パワートレーンの状態は良好で問題なく走るものの、「コンクール」コンディションに戻すとなると、電気系統の問題の解決や塗装の塗り直しなど、いくつかの作業が必要になる、とのこと。

6輪レンジローバーの車内はこうなっている

そしてこちらが6輪レンジローバーのインテリアですが、カーペットやシフトブーツはモフっとした素材に張り替えられているようにも見えますね。

そしてシートはタイガー柄の表皮へと変更されています。

後部座席はベンチシートが残されており、こちらの表皮もタイガー柄へと変更され、シートの後ろには広大な空間が広がります（フロア上にもモフモフのカーペットが敷かれている）。

このクルマが作られた目的である「イベント」がどういったものだったのかはわかりませんが、実際にはけっこうな注目を浴びたのかもしれません。

ただし現在ではその威光を失ってしまったことも否めず、終了まで数日を残して現在の入札価格は150万円くらい。

置き場所には困るかもしれませんが、その値段でこのレンジローバーが買えるのであれば、意外といい買い物なんじゃないかと考えたりします。

合わせて読みたい、6輪オフローダー関連投稿

参照：ebay