
Image:RangeRover
| SUVの枠組みを飛び越えた「もっとも乗用車に近い」レンジローバー |
10年ほど前から「ロードローバー」として乗用車部門へと乗り出すと言われていたが
長年にわたり「砂漠のロールスロイス」と称され、高めのアイポイントと圧倒的な悪路走破性でラグジュアリーSUV市場を牽引してきたレンジローバー。
その歴史に全く新しい1ページが刻まれ用としており、ランドローバーは、同ブランド5番目のモデルとなる「Range Rover GT(レンジローバー GT)」を突如発表することに。※顔面がアイアンマンっぽくて格好いい
一見すると「ヴェラールの後継車か」と思ってしまいがちではあるものの、同社はこれを明確に否定しており、既存のSUV像から距離を置き、低く構えたグランドツアラーとして完全に独立したポジションを狙うことを宣言しています。
この記事の要点(30秒でわかるサマリー)
- 第5のレンジローバー誕生:ヴェラールの後継ではなく、ブランド5番目の新規ラインナップとして「Range Rover GT」が発表。
- 伝統を打ち破る「低全高」スタイル:SUVのステレオタイプなイメージを覆す、ステーションワゴンやクーペを彷彿とさせる低く流麗なグランドツアラー(GT)プロポーション。
- 新プラットフォーム「EMA」初採用:JLRの最新「EMA」アーキテクチャを採用した初のピュアEV(BEV)。ライフサイクル後半にはハイブリッド(HEV)も追加予定。
- 静粛性とラグジュアリーの極致:フレームレスドアや「静寂の聖域」をコンセプトにしたミニマルな内装を採用し、ブランド史上最も静かで先進的な車内空間を実現。

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Range Rover GTの技術詳細と内装デザイン
新型「Range Rover GT」は従来のレンジローバーとはアプローチも設計思想も大きく異なっていて・・・。
1. 新開発「EMA」プラットフォームとパワートレイン
- EMA(Electrified Modular Architecture):JLR(ジャガー・ランドローバー)が新開発した電動化アーキテクチャをブランドで初採用。
- パワートレイン:まずはピュアEV(バッテリー電気自動車)としてローンチされ、世界的な市場ニーズの移り変わりを見据えてモデル周期の後半には完全なハイブリッド(HEV)仕様も用意される計画。
- 走破性能の割り切り:低い全高が示す通り、従来のオフロード特化型レンジローバーほどの悪路走破性は追及せず、長距離を圧倒的に快適かつスムーズに移動するグランドツアラー性能に特化。

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2. ミニマリズムを極めたラグジュアリー空間
- フレームレスドアの採用:高級クーペやサルーンのように、サッシュ(窓枠)のないドアが洗練されたスタイリングを強調。
- 画面だらけに頼らない美しいコクピット:ダッシュボード全面を巨大なディスプレイパネルで覆い尽くすトレンドとは一線を画し、織物テキスタイル地の下にスピーカーを隠すなど、視覚的ノイズを削ぎ落としたミニマルデザインを採用。
- 静粛性の新境地:走行音や外部音を極限まで遮断し、ランドローバー自ら「ブランド史上最も静かな車内空間」と謳うほどの「静寂の聖域(Sanctuary of Calm)」を作り出す。

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3. 2種類のリアシートレイアウト
初期のプレスショットでは後席が中央コンソールでセパレートされた豪奢な「2+2(4人乗り)」仕様が披露されていますが、より実用的な「3名掛けリアベンチシート(5人乗り)」も用意されるといい、4人乗り仕様の後席には、カップホルダー、ワイヤレス充電パッド、アームレスト、エアコンやメディア操作用のタッチスクリーンが統合されています。
なお、興味深いのはルーフの「パノラミックガラス」の形状で、後端がなかなかユニークなエッジを持っており、ちょっとしたところではあるものの「他のクルマとは違う」と感じさせるところでもありますね。

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レンジローバーGT:車種概要
【仕様・予想スペック一覧】
| 項目 | Range Rover GT(2027年モデル)詳細 |
| モデル位置付け | ブランド5番目のモデル(GT・グランドツアラー) |
| プラットフォーム | EMA(Electrified Modular Architecture) |
| パワートレイン | BEV(ピュアEV) ※後にHEV(ハイブリッド)追加予定 |
| 駆動方式 | 4WD(デュアルモーター仕様が有力) |
| ボディサイズ目安 | 全長はレンジローバースポーツに近く、全高はイヴォークより低い |
| 乗車定員 | 4名(2+2レイアウト) または 5名 |
| 航続距離(参考値) | テスト車両のメーター表示で残量80%時・約288マイル(約463km) |
| 生産拠点 | 英国・ヘイルウッド(Halewood)工場 |
【市場での位置付けと競合比較】
レンジローバー GTのボディサイズは「レンジローバースポーツ」に近く、車高はコンパクトSUVの「イヴォーク」よりも低く抑えられていて、これまでレンジローバーが競合してきたポルシェ・カイエンやベンツ・Gクラスといった「背の高いラグジュアリーSUV」の枠組みから踏み出し、ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモやアウディe-tron GT、あるいはラグジュアリー電動サルーンといった「超高級EVグランドツアラー」市場へ直接打って出る存在となるものと思われます。
なお、レンジローバーがこういった「いままでの伝統を打ち破る」領域に挑戦する背景としては、他社が続々と「レンジローバー(とランドローバー)の領域に入ってきている」からだとも考えられ、であればレンジローバーも新たなるテリトリーを確保せねば「生き残れない」ということなのかもしれません。
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【知っておきたい関連情報】ジャガーとの内部バッティングとヴェラールの未来
クルマ好きや業界関係者の間で早くも議論を呼んでいるのが「グループ内の他モデルとのポジション重複」。
1. ジャガーの次世代高級EV「Type 01」との関係
JLRグループ内では、スポーツブランドである「ジャガー」がGTスタイルの高級EV「Type 01」を準備しており、流麗なグランドツアラーという性格上、「GTのエンブレムはジャガーに付けるべきだったのでは?」という声もありますが、ランドローバー側は「Range Rover」ブランドの持つ圧倒的な認知度とプレミアム感を押し出す決断を下したということに。
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2. レンジローバー・ヴェラールとの棲み分け
発表初期は「ヴェラールの後継車」と噂されましたが、当面の間は既存のヴェラール(ガソリン/ディープハイブリッドモデル)も併売されるといい、ただし、GTのハイブリッドモデルが登場する将来的なタイミングでラインナップが整理される可能性も残されています。

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結論
「レンジローバー GT」の登場は50年以上の歴史を持つレンジローバーにとって、まさに「殻を破る」挑戦ともいうべきもの。
SUV特有の高揚感や存在感から一歩進み、EVならではの低重心と静粛性を活かした「低く美しいグランドツアラー」という選択肢を提示した背景には、電動化時代における新しいラグジュアリーの形を模索するランドローバーの並々ならぬ情熱が感じられます。
イギリスのヘイルウッド工場で生産されるこの新たな旗艦EVが、世界の高級車市場にどのような旋風を巻き起こすのか、今後の続報と正式なスペック発表から目が離せない、といったところでもありますね。
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