| 最近のポルシェは「最低でも数百万円」のオプションを考慮しておかねば購入できない |
もっとも高価なオプションはその「ボディカラー」
さて、アメリカはイリノイ州のポルシェ正規ディーラーが、新車のポルシェ911ターボSを46万4000ドル(日本円で約5320万円)で販売中。
アメリカでは新車のポルシェ911ターボSを20万7000ドル(2375万円)で購入できるそうですが、このポルシェ911ターボSが高価なのは16万ドル(1840万円)ぶんのオプションがついているからなのだそう。
それでも5320万円には届きませんが、不足分は「この車両の希少性を考慮したプレミアム」だとされています。
なお、最近のスポーツカーやスーパーカーのオプションは非常に種類が多く、かつ高価なものが増えていて、そもそも(ちょっと前までは)オプション設定そのものがほぼなく、しかし最近のクルマだと「車両価格の数十%」を予め考慮せねば購入できないほど。
スポーツカーやスーパーカーのオプションは年々種類が増加
参考までにですが、ぼくが最初に購入したランボルギーニである「ガヤルド」だと、オプション自体がほとんどなく、選べたのは「ホイール」や「バックカメラ」「スモーカーパッケージ」くらい。
しかしその後に購入したウラカンでは多種多様なオプションが登場し、最近購入したウラカンEVOだとさらにオプションが増加しており、よって、次にランボルギーニを購入する際には、さらにオプション総額が高額になるのは間違いなさそう。
ただ、これはカスタマイゼーションの幅が広くなったということを意味していて、「自分仕様」のクルマを作ることが可能になり、(お金はかかるものの)オーナーの立場からすると「他の人とは異なる」クルマを手に入れることができて満足度も高く、メーカーやディーラーの立場だと「利益が増える」ので、Win-Winということになるのだと考えています。
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もうひとつ参考までに、フェラーリ296GTBだと「1000万円くらいのオプション装着を推奨している」と伝えられており、フェラーリを購入するにはそれくらいのオプションを予め見込んでおかねばならない、ということですね。
ちなみにポルシェだと、平均して車両本体価格の30%程度に相当するオプションが選択されているといい、つまり「最近のスポーツカーやスーパーカーは、ウエブサイトに記載されている価格で買うことはできないのだ(そこにオプション費用がドカンとONされる)」ということは認識しておく必要がありそうです。
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もっとも高額なオプションは「クロマフレア」
ちょっと話がそれてしまいましたが、今回販売されているポルシェ911ターボSについて、1840万円のオプションのうち、もっとも高価なのはそのボディカラー「クロマフレア」。
このクロマフレアはボディカラー名を表しているわけではなく、「見る角度によって色味が変わって見える」塗装を指しており、この個体のボディカラー名は「アーバン・バンブー」。
ちなみにこのクロマフレアについて、ポルシェいわく「定価はない」とのことで、リクエストがあった場合には個別に調査し、価格を設定することになるもよう(おおよそ1000万円~1300万円くらいになるようだ)。
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参考までに、フォードGTにも同様のペイントオプショがあり、これも1000万円オーバーのオプションなので、このあたりの金額が「相場」なのかもしれません。
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そのほかだと1975年の初代911ターボのインテリアにインスパイアされたエクスクルーシブ・マヌファクトゥア・レザーインテリア「930レザーパッケージ」、カーボンルーフ、スポーツエグゾースト、ブルメスターハイファイオーディオといったリストが続きますが、これらをあわせて1840万円ということに。
クロマフレアとインターネットは相性がよくない?
なお、このクロマフレアとネットとはあまり相性が良くないと言われていて、というのも画面越しではその美しさがまったく伝わらないため。
実際にこのポルシェ911ターボSはほぼ1年前から販売されているものの買い手がついておらず、ちょっと前には「日産マーチのようなボディカラーだ」と言われたことも(たしかに先代マーチにはこういったグリーンが存在した)。
そしてクロマフレアはその性質上、ビビッドな色合いを出しにくいようで、それもまた「ネット映えしにくい」原因なのかもしれません。
このポルシェ911ターボSを紹介するfacebookページ/Youtube動画はこちら
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