| いつの間にかスーパーカーやハイパーカーの価格は「億」超えが当たり前に |
更にこの他にも数え切れないほど億超えハイパーカーがあるのが恐ろしい
さて、ピーターセン自動車博物館にて「ハイパーカー展」が開催され、その様子を収めた動画が公開に。
ハイパーカーだけあって展示される車両のすべてが「1億円以上」となっていて、ざっとそのメンツはブガッティ・ヴェイロン、ランボルギーニ・チェンテナリオ、マクラーレン・スピードテール、フェラーリ・ラフェラーリ、デヴェル・シックスティーン、ケーニグセグ・アゲーラ、NIO EP9、パガーニ・ウアイラ、ヘネシー・ヴェノムF5といったあたり。
なお、ブガッティ・ヴェイロンが登場するまで、極めて特殊な例を除くと、いかに高額であってもスーパーカーは5000万円程度に収まっていたものの(ポルシェ・カレラGT、メルセデス・ベンツSLRマクラーレンでも5000万円台だった。エンツォフェラーリはちょっと高価で7850万円)、しかしヴェイロン(2005年発売)以降はドカンとスーパーカーの新車販売価格が高騰して「億」が当たり前となっています。
実際のところ、ここに展示されていない「億」超えハイパーカーでもランボルギーニ・シアンFKP37 / ロードスター、ケーニグセグ・ジェスコ / レゲーラ、マクラーレン・エルバ、フェラーリ・モンツァSP1/2、フェラーリSP3デイトナ、ブガッティ・シロン / ディーヴォ / チェントディエチ、ブラバムBT62R、アスパーク・アウルなど多数が存在します。
ピーターセン自動車博物館「ハイパーカー展」にはこういった面々が展示されている
そこでピーターセン博物館に展示されているクルマを見てみたいと思いますが、まずは価格破壊のきっかけとなったブガッティ・ヴェイロン。
8リッターW16クワッドターボ、1001馬力という規格外の数値とともにデビューしています。
現在は「再評価」の機運が高まり相場高騰中ですね。
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そしてランボルギーニ・チェンテナリオ。
ランボルギーニ創業者、フェルッチオ・ランボルギーニの生誕100周年を記念してクーペが20台、ロードスターが20台製造されています。
この個体は3000万円近いオプションの「エクスポーズド・カーボンファイバー(折り目の見えるカーボンファイバー)ボディが装着済み。
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ケーニグセグ・アゲーラ。
5リッターV8ツインターボエンジン(940馬力)を搭載し、後にアゲーラRにて「世界最速」ギネス記録を樹立していますが、さらにその後には1360馬力、車体重量1360馬力という、つまり「パワーウエイトレシオ1:1」というOne:1も発表。
こちらの個体もやはりフルカーボンボディですね。
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パガーニ・ウアイラ。
2011年にメルセデスAMG製の6リッター・ツインターボエンジン(730馬力)を搭載して登場。
ロードスター、BCなどのバリエーションを含む100台のみが生産されることになり、現在は「完売」し、その受注分を生産しているという状況です。
基本的にすべての車両が顧客の指定による「オーダーメイド」となり、この個体は米不動産王、マニー・コシュビン氏が所有するエルメスとのコラボレーションモデルですね。
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マクラーレンF1をイメージしたセンターシートレイアウトを持ち、エアロダイナミクスを極限まで効率化することで最高速403km/hを達成したマクラーレン・スピードテール。
生産台数は比較的少なめの106台に絞られ、そのためかここ最近のマクラーレンの中でも最大のプレミア価格で取引されるシリーズとなっています。
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メジャーメーカー以外の「億超え」ハイパーカーも
そして「定番」となったメジャーメーカーの億超えハイパーカーの他、新興ハイパーカーメーカーのクルマも展示中。
ただしここには展示されていない新興ハイパーカーも多数あり、タキオン・スピード、Czinger 21Cなどはその代表例かもしれません。
こちらはヘネシーF5で、米チューナー「ヘネシー」が自社で開発したハイパーカー。
6.6リッターV8ツインターボエンジンを搭載し1800馬力以上を発生するというおそるべきモンスターであり、今年中にはギネス「最速」記録を書き換える可能性が高そうです。
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そしてこちらはリマック・コンセプト・ワン。
30代にしてリマックをはいかに収めることとなったメイト・リマック氏が最初に自身の会社「リマック」から発売したハイパーカーですが、ピュアエレクトリック、4WD、そして1000馬力オーバーという仕様を持ち、0−100km/h加速をわずか2.5秒で走ることで有名に。
これ以降エレクトリックカーに対する認識がひっくりかえったと言ってよく、実際のところリマックはこのコンセプト・ワンを10台製造したのみで「世界で最も速いクルマを作る自動車メーカー」「世界でもっとも先進的なエレクトリックカーメーカー」という評判を獲得することになり、ポルシェやヒュンダイなどの出資を受け、そしてピニンファリーナほか多くの自動車メーカーにその技術を供与しています。
なお、リチャード・ハモンド氏が番組収録中に1台を破壊してしまったので、現存するコンセプト・ワンは「多くても9台」ということになりますね。
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こちらは中国のエレクトリックカーメーカー、NIOの発売するEP9。
ニュルブルクリンクを6分45秒9で走り、「自動運転車」の最速記録をも保持するハイパーカーですが、(実際に個人向けに販売されているのかを含め)けっこう謎の多いモデルです。
動画を見ると、エレクトリックカーならではの「ガソリン車ではありえない」構造を持つようです。
ちなみにNIOは「ハイパーカー第二弾」を開発中と言われますが、今のところ正式発表はナシ。
そして最後はドバイよりデヴェル・シックスティーン。
シボレーのV8エンジンを2つ並べたV16エンジンを搭載し、最大で5000馬力を発生するというクルマです。
メーカー名はDefining Extreme Vehicles Car Industry LLC、これを略してDEVELとなりますが、デヴェルいわく「顧客がクルマを選ぶのではなく、クルマが顧客を選ぶ」。
現在イタリアにて(おそらくはMATが)開発を行っており、実際に発売される可能性が高そうです。
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この個体はフルカーボンボディを持ち、そのほかにも「いたるところカーボン」仕様となっていて、もう車というよりは「地上を走る戦闘機かロケット」という感じですね。