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VW、ポルシェを輸送中に火災が発生した船舶にはアヴェンタドールの限定モデルも載っていた!もし全損の場合は「再生産」の可能性も

2022/02/25

ランボルギーニ・アヴェンタドール

| やはりこのまま「貴重な限定モデル」の損失を甘受することはできないだろう |

再生産には時間がかかるものの、それもまたひとつの「ドラマ」ではある

さて、フォルクスワーゲングループの新車約4000台を積んでアメリカに向かっていた貨物船「フェリシティ・エース」がポルトガル沖で火災に見舞われ、積み荷である車両も大きく損傷を受けた可能性があると報じられたのは記憶に新しいところ。

現在火災は「ほぼ」鎮火し、しかし船自体はどこの港にも曳航されていないようなので、その損害状況の確認にはまだ時間を要しそうですが、この船にはフォルクスワーゲンのほか、1100台のポルシェ、200台のアウディ、そして数十台のランボルギーニが積まれていた、と言われます。

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中には希少なランボルギーニの限定モデルも

そしてこの数十台のランボルギーニの内訳は「ウルス、ウラカン、アヴェンタドール」だとされ、その中でもアヴェンタドールは最終限定モデルの「LP780-4ウルティメ」が積まれていた可能性が高いもよう。

このアヴェンタドールLP780-4ウルティメは、アヴェンタドール、そしてV12エンジンのみで走行するランボルギーニの「最終記念限定モデル」であり、クーペ350台、ロードスター250台のみが限定生産されています。

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もしこれが限定生産でなければ「また作り直せばいい」ということになりますが、アヴェンタドールLP780-4ウルティメは「限定モデル」だけにランボルギーニの対応に注目が集まっているわけですが、今回ランボルギーニ・アメリカのCEOアンドレア・バルディ氏がカーメディアに対してコメントしたところでは、「アヴェンタドールの生産が再開される可能性がある」とのこと。

アヴェンタドールLP780-4ウルティメは「最後のアヴェンタドール」ではあるものの、現在まだ限定台数すべてを作り終えていないようで(本社付近にて、工場から出てきたばかりの完成車が頻繁にテストされている)、つまりは幸いなことに「工場にはまだ生産設備が残っている」と考えて良さそう。

仮に生産がすべて終了していたとしたら、ランボルギーニはその生産設備を移動させて既存モデルの生産に充てるか、新しいモデルの生産をおこなための準備を行うことになりますが(たぶん、アヴェンタドールの生産ラインではカウンタックLPI800-4がこれから生産される予定になっていたのだと思う)、物理的にはアヴェンタドールLP780-4ウルティメの生産は「可能」ということになりますね。

ただ、アヴェンタドールLP780-4ウルティメを再生産するにしても、いずれの個体も「顧客スペック」を持つカスタム仕様だと思われるため「簡単に」生産できるわけではなく、よってランボルギーニ・アメリカによると「最低でも半年は時間を要する」とのこと。

もちろん、アヴェンタドールLP780-4ウルティメを再生産したぶんだけ、カウンタックLPI800-4の生産時期も後ろにずれることになるかとは思いますが、ランボルギーニを支える顧客の心情を考慮するに、やはり「アヴェンタドールLP780-4ウルティメを再生産するしかない」とも考えています。

「ウルス」の再生産はどうなる?

なお、ここでちょっとややこしいのがランボルギーニ・ウルス。

ウルスは現行モデルなので「再生産」は(通常であれば)容易なのですが、ちょうど現在フェイスリフトモデルへと切り替わるタイミングであり、従来型の受注がストップされています。

従来型ウルスの生産がまだなされていれば問題はないのですが、もし従来型ウルスの生産が終了し、新型ウルスの生産準備を整えていたのであれば、従来型ウルスの追加生産は難しく、もしかすると「顧客に事情を話して」新型ウルスでの生産となるのかもしれません(それでも、ウルスには”パールカプセル””グラファイトカプセル”といった特別仕様があり、それを新型ウルスで再現できるかどうかはわからない)。

いずれにしても、現在この事故の詳細については調査が進められており、内容がわかりしだいランボルギーニは「車両の状態について顧客に通知することになる」と述べており、加えて「最悪の事態にも備えている」とも。

なお、2019年3月には、イタリアの貨物船グランデ・アメリカが火災を起こし、4台のポルシェ911 GT2 RSが焼失してしまっていますが、ポルシェはこの4台について再生産を行っており、やはりランボルギーニもその例に倣うと考えて良さそうですね。

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参照:Automotive News Europe, Varryx

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