| ミハエル・シューマッハのドライブでもなく、好成績を収めたわけでもないF1マシンだけに、けっこう安く買えそうだ |
ガレージの「装飾」として長期保存するには悪くない
RMサザビーズが主催するオークションにて、エディ・アーバインが1997年のスペインGPを戦ったF1マシン、F310Bが出品されることに。
フェラーリは1997年シーズンに9台のF310Bを使用したそうですが、そのうち3台がミハエル・シューマッハ専用、2台がエディ・アーバイン専用、残り2台は両ドライバー共用だったといい、となるとあと2台はスペアだったのかも。
今回出品されているシャシー「176」はエディ・アーバン専用であり、スペインGPで使用された後にはレースで使用されることがないままに終わったと紹介されています。
スペインGPでは12位に
1997年のスペインGPにおいて、エディ・アーバインは予選を11位で通過し、その後の決勝ではタイヤにひどいブリスターを発生させたうえ、青旗無視による10秒間のストップ・ゴー・ペナルティを受け、結果的に12位にてフィニッシュしています(同レースにおいて、ミハエル・シューマッハは4位だった)。
1997年シーズンが終わった後の1998年、フェラーリはこのマシンをドイツのコレクターであるミハエル・べガル氏なる人物へと売却しており、その後同氏は別のドイツ人コレクターへと売却し、その人物が22年の間も動態保存していたと紹介されています。
RMサザビーズによると、このF1マシンの走行距離は320km以下だといい、オリジナルのサベルト製シートベルトとグッドイヤー製スリックタイヤが装着され、V10エンジンとパドルシフト付き7速シーケンシャルセミオートマチックトランスミッションも当時のまま。※ドライバー名はエディ・アーバインからミハエル・シューマッハーに変更されているようだ
現在エスティメートは出ていないものの、好成績を記録したマシンやミハエル・シューマッハがドライブしたマシンとは異なってさほど高い価格にまで上昇することはないものと思われ、しかし実際にF1グランプリを走ったマシンであることに変わりはなく、よって「お買い得」な一台なのかもしれません(長期的に見て価値が上がるのは間違いないと思う)。
ちなみにステアリングホイールは現代のF1マシンに比較すると格段にシンプルですね。
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参照:RM Sotheby’s